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「あのイケメンくん、言ってましたよ。" 伝えられてないことがある " って」
「……伝えられてないこと？」
「お姉さんも伝えてないことあるんじゃないですか？」
「…………」
「あ、ごめんなさい！また私ベラベラと…！」
「いいんです、……その通りなので」
「お似合いですよ、２人とも」
お花屋さんのお姉さんは、 私の気持ちを察してくれた。
これ以上、何をすれば正解なのか。いつも探していた。何度も何度も同じことの繰り返しで、自分の気持ちを伝えることが怖くて、ただ逃げているだけの臆病者だ。
その度に辛い思いをして、……逃げているだけじゃんね。
「そういえばお姉さんにお似合いの花があるんです」
「え？」
「ちょっと待っててください！」
カウンターの奥に走っていったお姉さんが持ってきてくれたのは、白いリボンに包まれた花束で。
「……カスミソウ…」
「 " 切なる願い " です」
「……花言葉ですね」
「これ、差し上げます」
「え？、いや、でも……」
「いいんです！もらってください！次来てくれたときに渡そうと思ってたんです！」
「……ありがとうございます」
「祈ってます、お姉さんの幸せ」
その瞬間、涙が溢れた。
お姉さん、" ええ！そんな泣かせるつもりじゃなかったんですけど！ " って慌ててティッシュを持ってきてくれた。
「違うんです。こんな運命みたいなことあるんだなって込み上げてきちゃって」
「運命？」
「私が小さい頃から大好きな花がカスミソウなんです」
「え！そうなんですか？！」
「手にいっぱいのカスミソウをもらってプロポーズされるのが夢なんです」
「……素敵です！叶うといいですね！」
お姉さんは自分のことのように喜んで手を握ってくれた。少し沈んでた心も、お姉さんのおかげでパアっと明るくなった。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
