◎ �� ページ30
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あ、あのお花屋さん、……お姉さんもいる。
久しぶりに近くを通ったので立ち寄ってみることにした。
「こんにちは」
「……あ！この前の！お久しぶりです！」
「覚えててくれたんですか？」
「もちろんです！千日紅のお姉さん！」
「……あ、そういえばこの前の千日紅なんですけど……」
「はい！どうしました？」
「幼馴染がくれたんです。……お姉さんが言ってたイケメンの……」
「え！やっぱり？！そうでしたか！うわ〜もう素敵ですね！」
お姉さんは目をキラキラさせながら私の話に興味を持ってくれた。
「……なんで、くれたんですかね」
「そんなの、好きだからですよ」
「……え？」
ほんとは求めてた。誰かにそう言って欲しかった。
" 紫耀はAのことが好きなんだよ "
淡い期待を抱き続けて、その期待を何度も裏切られて、それでも期待し続けて、バカなのは自分がよく分かっているのに。中学の頃、私たちが付き合っているという噂が広まって、紫耀のことを好きな女の子たちから嫌がらせを受けたこともあった。何もかもが嫌になって紫耀を避け続けたけど、いつの間にか元通りで。紫耀を好きな気持ちを隠して別の人と付き合ったりもした。その延長線が今現在も続いているような気がする。
廉くんを重ねているわけじゃない。廉くんなら、本当に好きになれる気がした。一途な想いに応えたいのは事実。……なのに、浮かぶのはいつも紫耀の笑顔で。あの頃から変わらない、目を細めて白い歯を見せて笑う大好きな笑顔なんだ。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
