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私は一人でゆっくりと校門を出た。

「おい、待てって」

そんな、私を追いかけてきたのは・・・

もちろん、海翔だ。

「間に合った」

「何?」

「えーと、一緒に帰ろうと思って」

「ふーん」

昼休みのこと怒っていないのだろうか?

ていうか、方向が一緒なんだから勝手にすればいいのに・・・

「美雨?あのさ、」

「・・・」

「お、俺のこと嫌い?」

「何で?」

「だって、いつも冷たいし」

やっぱり、気にしてたのか・・・

「そんなことない。嫌いなら一緒に帰らない」

「本当?ありがとう!うれしい!」

は?

私なんかに嫌われたくないって思ってくれてるの?


・・・海翔は優しいな

「俺も美雨のこと大好きだよ!」

いや、私は好きとは言ってないんだけど・・・

ま、好きだけどな。

大事な幼馴染で、数少ない友人なわけだし?

「えへへ」

海翔が嬉しそうだから、黙っておこう。

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作者名:浪野郁音 | 作者ホームページ:http://m-pe.tv/u/?708708  
作成日時:2012年4月1日 21時

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