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昼休み ページ4

昼休みになんだけど・・・

うちの学校は弁当なんだよな。

食堂は騒がしくて嫌だ。

てな訳で、私は照ちゃんと一緒に屋上で食べることにした。

「美雨行こう」

「うん」

私たちが教室を出ようとしたとき、海翔が引きとめてきた。

「美雨どこ行くんだよ」

「アンタ、馬鹿?昼ごはん食べに行くにきまってるでしょ?」

「俺が聞いてんのは、どこに、行くかなんだけど・・・」

「上げ足とらないでよ!!海翔の癖に」

「理不尽」

困ったように笑っている。

怒っては無いみたいだ。

「屋上・・ま、アンタは可愛い女の子に囲まれて食べるんだろうけどね」

「そんなことない。俺は男友達と食べるって!人をタラシみたいに言うなよ・・・」

怒ってないからって、調子に乗ったみたいだ。

海翔は悲しそうな顔で呟くと、男友達の所へ戻った。


私は天の邪鬼だから、怒らせるか、困らせるしかできない。

それが、もどかしいわけで・・・

「どうやったら、天の邪鬼を治せるんですか・・・照ちゃん」

「あはは、美雨のは天の邪鬼より悪態を吐くっていう悪癖が原因かな?」

ですよね・・・

「ほんと、可愛いのにもったいないな。海翔君にとってはライバルが少なくて都合がいいかもね」

照ちゃんは何言ってるのかしら・・・?

「照ちゃん、私に分かるように話してよ」

「まず、その鈍感を治さなきゃね・・・」

鈍感?

私は、ほかにも治さなければいけないことがあるのか・・・

「立ち直れない」

「私は今の美雨が大好きだけどね」

「!!」

悪態を吐く代わりに、私はにこりと笑った。

「美雨可愛い!!」

抱きしめられて苦しかった。

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作者名:浪野郁音 | 作者ホームページ:http://m-pe.tv/u/?708708  
作成日時:2012年4月1日 21時

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