女だからと言わせない。〜新･信長公記〜

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今日から新しい生活が始まる。

今年こそ、今年こそ。


初恋人ゲットしてやる。


強い気持ちで挑んだ高校生活、銀杏では実現できそうにはなかった。



学校に足を踏み入れた途端、2年に囲まれた


『毎年こんなんやってんすか。』

2年「特進は懲らしめないとねぇ」

『知らんがな』


「ちょ、なんなのですか！」

女の子の声が聞こえた。

違う2年のグループが可愛らしい女の子を取り囲んでいた


『きっしょい先輩方やな』


飛ばされた女の子のカバンをキャッチして女の子に渡す

「拾っていただき、有難う御座います！！わたくし、特進クラス1年の日下部みやびと申します！」

『…あ、特進1年甲斐Aだ。よろしく、みやび。』

みやび「甲斐姫…？！」

『姫、とはなんだ？』

不思議な子だな、と思いながらちょっかいかけてくる先輩を睨むと、地面にころがっていた


『は、？』


馬鹿で有名な織田信長が立っていた

『信長くんがやったの？これ』

織田「しらん。」


干し柿食ってるし、噂通りの変なやつだな

みやび「お、だ、のぶ、なが、とな！？」


ここにもいたよ、変な子。


まさか銀杏変なやつしかいないの…？

みやび「甲斐姫に、織田信長…偶然…？」


『何の話？』

みやび「い、いえ！なんでもありません！」

『…そう？』


秀吉「アホなやっちゃな〜！笑」



声のする方へ視線をうつすと、苦手な顔が見えた

私たちを見つけた途端走ってきてみやびの手を取る


秀吉「大丈夫？怪我してへん？」

『秀吉、あんた相変わらずやな』

秀吉「Aちゃーん！！会いたかったよ！！」

『ハグだけはやめてくれ。キモすぎる』


みやび「あの…？」

秀吉「あ、！おれ特進クラスの豊臣秀吉！よろしくね！」

みやび「豊臣秀吉！！？？」

また、名前を聞いて叫んでる。


みやび「……おふたりは仲良いんですか…？」

『まさか！』
秀吉「仲良いよ！」

『秀吉！！否定をしろ否定を』

みやび「甲斐姫は豊臣秀吉の側室として可愛がられていた逸話を持つ…甲斐姫は東国無双と言われるほどの美貌の持ち主…たしかに可愛い…」

『え？何？』
秀吉「何チャコチャコ言うてんの？」


_______________

それからというもの、みやびは有名な不良の名前を叫んでは喜んでいた。


『…知り合い？』

みやび「いえ！聞いたことある名前ばかりで！」

『へえ、にしても銀杏に来るとは物好きだね』

みやび「…え？それは一体？」

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