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僕は、布団の中で、今日読んだ本の内容を思い浮かべる。

確か、主人公の男の子が、自分の親に虐げられていて・・・

親に復讐をする話。

面白そうだと思って取った本が、あんなのだったなんて。

美琴「どうしたの?神凪。何かあった?一緒に寝る?」

隣から、心配そうに、姉さんから声をかけられる。

『ううん。大丈夫だから。・・・起こしちゃった?』

美琴「ふふ。実は、ずっと起きてたんだ。」

『全くもう・・・早く寝なよ。』

美琴「あんたこそ。」

クスクス笑う。

姉さんの優しげな顔が見える。

美琴「それじゃ、おやすみ。いい夢を。」

『うん。』

そのあと、しばらくして僕の意識は暗闇へと落ちた。




ぼんやりとしている世界に僕はいた。

見覚えのある部屋。

自分の手を見ると、心なしか小さいような気がする。

もともと小さいんだけどね。

『ーーー?!』

遠くから、聞き覚えのある声がする。

無意識に身体が反応してしまう。

ドアが勢いよく開く。

「いつまで寝ているつもりなんだ?竜・・・。」

『痛っ・・・』

髪を掴まれる。

痛い。

そのまま壁に投げつけられる。

『ケホッ・・・』

息がつまる。

「おめえみたいなゴミはなあ、うちにはいらねえの。
異能も使えないようなやつが・・・俺の家系に泥を塗る気か?ああ?」

『ごめん、なさい・・・。父さん、許してください・・・』

涙が落ちる。

父さんが近付いてくる。

そして、僕に馬乗りになり。

「俺の!家系は!みんな!有能な!やつばっかなんだよ!それなのに!おめえは!」

一方的な暴力。

骨が折れるんじゃないかってくらい、殴られ続けた。

死にたいーーー

何度そう願ったことか。






美琴「ねえ。神凪は、どんな夢を見ているの?あなたの苦しみが、わからないよ・・・」

ほおに涙が伝うのを感じた。

眠りながら喘いでいる弟は、ものすごく苦しんでた。

なんでも1人で抱えこんでしまう神凪は、

質問を笑顔でかわしたりするのが上手い。

でもたまに、今日のように苦しむ時がある。

長い間、ずっと一緒だった。

泣いてしまった時は、慰めてあげた。

でも、大きくなってしまった今、神凪は感情を表に出さなくなってきた。

それが、今のこの苦しみだったならーーー。




何もしてあげられない自分が嫌だった。

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作品ジャンル:アニメ
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羅異血 - 知ることかよ。(ジトー) (2016年8月24日 17時) (レス) id: 4bc41533c8 (このIDを非表示/違反報告)
花咲 - いや、私の精神力なめたらいけないね(キリッ) (2016年8月23日 15時) (レス) id: da25095e32 (このIDを非表示/違反報告)
羅異血 - とっとと死んでしまえ、ネロ。 (2016年8月23日 9時) (レス) id: 4bc41533c8 (このIDを非表示/違反報告)
花咲 - やぁ、ついに壊れちゃった!なんか僕悪3でホ〇っぽい展開になってきちゃったー。ズコー!← まぁあれだ、詳しくは43話の慧が、恋した…?(笑)を読んでね!あはは!人生って難しいね!あはは!疲れたよパトラッシュ (2016年8月23日 2時) (レス) id: da25095e32 (このIDを非表示/違反報告)
羅異血 - ああん? (2016年8月19日 12時) (レス) id: 4bc41533c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅異血 \(・-・)/ | 作成日時:2016年8月17日 18時

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