お初にお目にかかります ページ6
ここは 瀬名城
今日はとうとう 祝言をあげる日で
美しい 白の花嫁姿のAが入城した途端
家臣からは
「なんと美しい花嫁様よ」
「これで泉様も安泰じゃ」
と 早くもAを賞賛する声が上がっていた
おてんば姫と聞いていたものの
入城した彼女には笑顔はひとつもなく
無表情なままに 奥の会場へと入っていった
「ふぅん?あんたが
おてんば姫とこ 天祥院Aねぇ?」
「お初にお目にかかります」
「おてんば姫なんて嘘なんじゃないのぉ?
ちっとも笑わないじゃん」
「……心までは妻になりませぬうえ」
ツン__と突き放すようにAが
泉に対し言うと 泉は怒り狂うどころか
不敵に笑い
「ふぅん?上等 惚れさせてやるから覚悟した方がいいんじゃないのぉ?」
と 自信満々に答えるので
Aは 少しびっくりしていたがその数秒後には
そんなことは無いと言わんばかりに泉を睨んでいた
すると 襖を遠慮げに開けて
とても顔が整ったまるでお人形さんみたいな子が
しどろもどろに言った
「あ……えと……
泉様 A様 指揮の準備が整いましたので……」
「ゆうくぅぅぅぅんん!!!
俺には お兄ちゃん♪って呼んでいいよってゆったじゃん!!」
彼の名は 遊木真。
元々は 他の国の捨て子であったが
たまたま 偵察に言った泉が拾ってきたとのこと
今では 足軽から家臣になり
穏やかで 人のことをよく考えれる彼は庶民からも
色んな人から人気なんだそう
……泉は真をお気に入りすぎて
お兄ちゃんと呼ばせようと努力しているものの
真自体は 泉様は僕の主君なので……と遠慮している様子。
すると 凛とした声で
花嫁姿のAは
「分かりました 参ります」
と短く告げて 部屋から出て行ってしまった
あわふたする 真とは裏腹に
泉は 面白いおもちゃを見つけた子供のようにキラキラと瞳を輝かせていた
「やっぱり 面白いじゃん」
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蒼夜(プロフ) - ***さん» コメントありがとうございます!もしも二人が八百屋さんだったらただの漫才だろうなーと考えて書きましたwww (2017年12月26日 19時) (レス) id: 6a79d611d0 (このIDを非表示/違反報告)
*** - 翠くんお疲れ(´・ω・)千秋さんのキュウリのくだりで笑ってしまった (2017年12月22日 15時) (レス) id: 4636ddc446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼夜 | 作成日時:2017年12月12日 20時