腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

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『太陽、ごめん。ボッチにして』

「いや、俺はガキか。一人でも全然大丈夫だし」






あの後、春宮は特に何とせず校内を歩き回った
だけだった。


何なんだ、あいつ。


しかも、すれ違った女子共がキャーキャーこっち来て邪魔だったし。ていうか、俺潰されたんだよ？酷くない？






「で、どこまでした？」

『何を』

「本当馬鹿だな。キッスだよキッス。それともまさか、セッ『するわけない！！』







マジでこいつ俺に殺されたいのか…。


こっちは怒ってるのに太陽はヘラヘラ笑いながらごめんごめーんと謝ってくる。

腹立つな。









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『今月買ったあの同人誌神だった』
「それな。純粋なR禁って感じ」





帰り道。


太陽と話しながらアニメイトへ向かう。



今日は太陽の好きなアニメのグッズを買いに行くのだ。

俺はアニメよりオリジナルのBLが好きだ。だからあまりアニメは知らない。






「じゃあ、俺はグッズ買いに行くわー」

『了解。俺BLコーナーでいるから』






天国だ。
今までの不運が浄化されたような気分。


そして、そこで俺は欲しい本と表紙買いをした。

おかげで財布はとても軽い。





太陽もとてつもない量のグッズを買っていた。推しに貢ぎすぎだ。

てか、カードのポイント凄い溜まってるな、驚いたわ。









その後、太陽の家でBLを読むことにした。


今日は親が仕事で帰ってこないらしい。

素晴らしい。




俺はまだ腐男子バレしてない。というかしない。


だって、息子が同じ性別のあんなことやこんなことしてるのを見てるって言うなんてAV持ってるとバレるくらい恥ずかしい。






『このシーンも良き』

「いや、ここも良い」





二人の男が真剣な目で一冊の本を語り合うという周りから見たら不思議な状況だ。


袋から一冊取り出し、太陽の方へ近づける。








『このBLもおすすめ！二人の腐男子が家でBL本を読んでいて、そこのシーンを実際やるっ、て……』

「………俺らもする？」









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『…え？』







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