腐男子は見るだけで結構です【オリBL】

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学校まで一緒に歩いて夢みたいだ。本音を言えば俺じゃなくて春宮といたほうが萌えるんだけど。








「せーんぱい！」

「え、明菜？こんな朝早くからなんで」








キ、キターーー！！！
夢が、夢が叶った……！！

ありがとう神様。ありがとう二人。俺、こんなに幸せなことばっか続いて良いのか。隕石とか突然落ちたりしない！？




春宮は来た瞬間、秋川先輩の方へと抱きついた。え、カップルですか？カップルですよね？



ちょっと拝んでいよう。そうして両手を合わせ嬉し涙を流してると、春宮が俺の方を見た。








「あ、Aくんだー。おはよう」

『お、おはよ、う』








いや、生の春宮めっちゃ顔良。


秋川先輩ももちろん美形だけどそれを超えるくらいの可愛さ。流石、他校生から毎日告られるほどのイケメン。
目が大きくて睫毛も超長い。人間？二次元から飛び出てきた？

そんな校内でも有名人の春宮を目の前にいるから少し手足が震えてしまう。









「先輩と仲いいの？」









きょとん、とした顔で首を傾げた。可愛いなお前。



というか、これは所謂嫉妬？

うわ、今の俺はBL漫画でよくいるモブになったのか。それは受けが“誰か”と仲良さそうにしているのを嫉妬する攻めのストーリーのその誰か。


キューピット役とか神かよ。最高。
じゃあもっと嫉妬させなきゃ。二人が一層距離を縮めるキッカケとしてモヤモヤが増える為に。








『ああ。秋川先輩は凄くいい人で好きだよ』









さあ、どうだ。どうだ春宮。


まさかの好き発言に嫉妬max

そしてこの後春宮は秋川先輩を二人っきりの部屋に呼び出し、「なんで俺以外のやつに好かれてんの」って迫るやつだろ！！








「ふーん……」

「ありがとう。俺も好きだよA」








よし、何故か秋川先輩が俺を好きだとか冗談を言い返してきたが、嫉妬度を上げることに成功！


春宮の顔も少しずつ曇り始めている。俺の方を不快なように睨んだ後、先輩に笑顔を向けて話した。








「先輩、ちょっといいですか？」







あ、明日秋川先輩の腰痛くなるな(確信)





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