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Ki side
「え?ミツ?何か思い詰めた顔してるけど大丈夫?」
「…あぁ」
「ちなみに言っとくけどそんな身構える必要ないと思うよ」
「…ほんとかよ」
「本当だってば」
「…なら良いんだけどさ」
てか横尾さんはどこまで藤ヶ谷から聞いてるんだ?
藤ヶ谷に特に悩みがなくて楽しくメシが食えることに越したことはない。
でもそしたら明日何話せばいいんだ?
「明日相当楽しみにしてるみたいだから、太輔。
じゃっ、おつかれー」
そんな考えても仕方ない無駄な事ばかり考えてる俺をよそに
横尾さんは帰っていった。
「…おつかれ」
.
そしていよいよやってきた藤ヶ谷と約束の日。
収録前に声をかけられて、
店は俺のオススメに任せると言われた。
藤ヶ谷には居酒屋みたいなところより
高級感のある焼肉屋が似合うかな、って俺なりに考えて
そこを予約した。
肉がやっと食えるっていう喜びと藤ヶ谷と2人っていう緊張が半々。
……藤ヶ谷も喜んでくれるといいけど。
.
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作者名:Cherry | 作成日時:2020年5月19日 9時