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Ki side








「………っ?」



「…昨日寝れてないんじゃない?」



「へ?」



「うっすらだけどクマできてるよ」








そう言いながら親指で目の下をさわさわとなぞられた。








「………っ」



「喉乾いてるなら俺買ってくるから寝てなよ。ね?」







またソファーの位置まで戻るよう促され、






「おやすみ」








そう甘い声で囁いて廊下にある自動販売機へ行ってしまった。









「………なんだ今の」







ムリムリ。考えるのもしんどい。









よし寝よう。






なるべく今起きたことは考えずに寝ることだけに
集中して目を閉じた。









.









「……んっ?」






ガヤガヤうるさい声と明るい光で目を覚ます。









「あ、キタミツ起きた」



「…はよ」



「はい、これガヤさんから」



「え?」








そう宮田に差し出されたのはペットボトルの水。









「北山に渡してって言ってたよ」



「…そか、藤ヶ谷は?」



「ガヤさんは今先に撮影中だよ。キタミツ最後」









宮田からペットボトルを受け取り一口飲むと、

普通の水なのに何故か甘い味がした。









……お礼言いに行かねぇとな。





.

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作者名:Cherry | 作成日時:2020年5月19日 9時

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