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Ki side








「予約してた、北山です」



そう伝えると奥の個室へ通された。









「ここ、雰囲気いいね」



「だろ?」



「北山いつもこういうとこ来てるの?」



「や、そんな訳ねぇよ。
にかとか宮田とこんなシャレてるとこ来れねぇだろ?」







そう藤ヶ谷に笑いかけると







「…なのに俺を連れてきてくれたの?」





という想定外の返答。







普通にそうだねって笑ってくれると思ったのに。









「え、まぁ、藤ヶ谷にはこういうとこがいいかなって…?」



「そっか、嬉しいありがとう」







にこにこ笑って座る目の前の藤ヶ谷。







「そんなに気に入ってくれたんなら俺も嬉しいよ」



「え?あー…まぁね」



「……??」







店が気に入ったんじゃないの?





そう聞こうとしたら店員さんが来て結局聞けなかった。








それからオススメを聞きながら一通りメニューを頼んだ。




.

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作者名:Cherry | 作成日時:2020年5月19日 9時

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