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日 ページ4
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そうか、今日は僕の誕生日か。
そんなことは、すっかり忘れてしまっていた。
子供の頃は
今か、まだか、と待ち続けていたのに...
あの頃の自分はもういなくなってしまったようだ。
｢まさか、忘れてたのか? いっちゃん｣
からかう様に、笑いながら話す大男に
『違うのだよ！』
と見栄を張るような、そんな言葉を返した。
『でも、まぁ、祝ってもらえることは嬉しいね』
『礼を言うよ、りゅ〜くん』
そっぽを向いて、なるべく聞こえないように呟いた。
この歳になっても、祝われるのは何だかむず痒い。
いつかの誕生日を思い出しながら、彼と別れた。
｢素直じゃねぇなあ...｣
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作者名：蒼也(souya) | 作成日時：2021年10月31日 0時
