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秘密 ページ27

三日月を頬張る彼女は とても幸せそうだ。

彼女に負けず劣らず、僕もそんな顔をしているだろう。


「宗 顔が凄く緩んでるけど」

そう言う彼女に

『君も人のことを言えないのだよ』

と返す。

夕飯の前だが、
たまにはこういうのもいいだろう。





パン屋から帰ると彼女が床に倒れていた。

慌てた僕は

『A!何があったのかね?!』

恐る恐る駆け寄れば

「...おなかすいた...」

と小声で言った。






『全く...空腹も忘れるくらい夢中になるのはやめたまえ』

空腹を少し満たした彼女に向かってそう言う

「でも...」

何か言い訳をしようとする彼女を

ジロリとみる

「ごめん..でも絵完成したよ!見ます?」

反省してないだろう とは思いつつ

彼女の絵を見た。



身震いしていまうほどだった。

描かれているのは僕自身だが、まるで別人のように思えた。

僕と言うよりは 彼女の中の僕のイメージだろうか。

昨日見た時とは違って、人間くさい絵だった


満足気な彼女に

『どうして、どうして僕を描いたのかね』

と問う


少し間が空いて


「内緒です」

とだけ答えた。


そうか、内緒か 何故か少し残念な気もするが

彼女がそう言うなら仕方がない。

僕だって隠していることは沢山ある

彼女も例外ではないだろう。


「また絵描きに来ても良い..?」

いつかと同じような質問をする彼女に


『来ても良いと前も言ったのだよ 』

『毎回確認しなくとも君なら来ても良い』


いつからこんなに彼女に気を許し始めたのかは分からない。

けれど、何か奥底にある感情に引っ張られているのに違いない。

彼女は ありがとう とだけ答え

散らばった絵の具たちを

仕舞い始めたのだった。

お嬢さん→←好物



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設定タグ:斎宮宗 , あんスタ , Valkyrie   
作品ジャンル:恋愛
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蒼也souya(プロフ) - 天使ちゃんさん» 天使ちゃんさん、はじめまして。感想ありがとうございます。クロワッサン買う場面はわたくしもお気に入りです!ありがとうございます。続きも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2023年3月26日 14時) (レス) id: 2dcf8a9402 (このIDを非表示/違反報告)
天使ちゃん - 初めまして!わたしは、宗先輩推しなんですがクロワッサン好きなんですよ!どうでも良いと思うけど推しが好きな食べ物を買うって言う話最高です!では、続き楽しんできます!! (2023年3月26日 14時) (レス) @page26 id: f37909bd7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼也(souya) | 作成日時:2021年5月6日 2時

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