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33話 ページ34
〜家の前〜
絵麻：じゃ、私は夕飯の支度手伝ってくるね
A：はいよー
と、絵麻ちゃんは中に入っていった
A：…あり？梓お兄ちゃん？
梓：あ、おかえり
A：こんな所で何してんの？
梓：なんとなく、部屋にいても落ち着かないから
A：風邪引いたら仕事に響くよ
梓：困るような仕事なんてないから
A：でも新作のアニメがあるんじゃ
梓：え？
棗に聞いたんでしょ
A：あ、ごめん…
梓：いや、もういいんだ
どうせあの役は断るつもりだし
A：そう…
梓：聞いたんでしょ？僕はやれない
A：本当にそれでいいの？
椿お兄ちゃんの為でも誰かに遠慮されて譲られるってのもどうかと思うけど？
梓：あんまり好き勝手言うと怒るよ？
あれは椿の役だ
A：でも選ばれたのは梓お兄ちゃんでしょ？
梓お兄ちゃんはわかってるばずだよ
選ばれるってことの意味がさ
それにさ、うちらは梓お兄ちゃんの声が大好き！
梓：もういい！
どう言われようとあの役は出来ない
絶対に出来ないんだ
だから降りる、僕はやらない
A：それに梓お兄ちゃんが降りて椿お兄ちゃんが選ばれたとしても、椿お兄ちゃんは喜ばないんじゃないかな？
梓：そんなこと…
椿：喜ばないね
A：椿お兄ちゃん！
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作者名：みゅう | 作成日時：2020年10月25日 5時
