８.普通の生徒だったあの子 ページ8
大広間 夕食時―
ｶﾁｬ
「荷物検査された時
フィルチにお菓子没収されたんだけど怒って良いかな」
『ふふっ今度買いに行きましょ、アミー』
向かいに座り、口を尖らせるアミーを宥めるクロウ
そこにパンジーとセオドールが来る
「おい、その頰…」
クロウの隣に座っているドラコは向かいに座った
セオドールに声を掛けるが彼は苦笑し、肩を竦める
彼の左頬が赤く腫れているのだ
『あらあら…』
クロウはアミーを挟んで席に着いた
不機嫌なパンジーを見て、事態をなんとなく察する
ドラコと同じ事をして彼はパンジーに平手打ちされたのである
「皆さん、素晴らしい夜じゃ」
ダンブルドアがそう話始めると、全生徒が注目する
「まず、新しい先生を皆に紹介しよう
スラグホーン先生じゃ
彼はこの度、魔法薬学の教師として復職なさる
また、闇の魔術に対する防衛術はスネイプ先生が担当される」
拍手が上がり、紹介を終える
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
『…』
クロウただ1人、ダンブルドアの右腕が気になっていた
「さて、今夜、皆着いた時に持ち物を検査されたじゃろ」
ダンブルドアは訳を説明しよう、と話しだす
大広間の扉の前には3人の闇祓いの姿が見える
「かつて、ある若者が皆と同じくこの学舎にいた
城の廊下を歩き、この屋根の下で眠り
傍目には他の生徒となんら変わりなかった
その名はトム・リドル」
一部の生徒がざわざわと騒ぎ出す
「じゃが今日、その者は別の呼び名で知られている
それを思うに付け、今夜皆を前にして言うておきたい事がある
毎日、昼も夜も、この瞬間にも
闇の力はこの城に入り込もうとしておる
敵は諸君を利用しようと狙っておる
心して貰いたい」
寝る時間じゃ、と最後には笑顔で締めるが
これは生徒たちへの警告である
ｸｲｯ
『ドラコ、ほら行こう』
ドラコのローブの袖を引くクロウ
「あ、あぁ」
ぼーっとしていたドラコはその声で我に返る
4人と共に大広間を後にして寮へと帰っていく―
『私、ちょっと校長室に行って来るね』
談話室にいたセオドールとドラコの元にクロウが立ち寄り
そう伝え、フィデスと共に寮を出て行く
「ドラコはやられなかったみたいだな」
セオドールはそんなクロウを見て、自分の左頬を指差す
「僕はその覚悟できてたけどな」
「俺の方は私達、そんなヤワじゃないわって
泣きながら怒られたよ」
結構痛かった、とセオドール
「…僕らが思ってるよりずっと
彼女達は強いのかもな」
眉を下げ、そう吐き出すドラコだった―
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
