26.相愛 ページ26
クリスマス休暇になり
帰省する為、ホグワーツ特急に乗り込む生徒達
監督生はそれぞれ自寮の生徒達の見回りをしていた―
ｽﾀｽﾀ
「この車両で最後か」
ドラコが下級生に視線を送りつつ
後ろを歩きながら見落としがないか確認するクロウに話す
『えぇ、そうよ』
優しく微笑み、そう返事をするクロウ
そんな彼女を見てドラコの表情は少し寂しげになる
ﾊﾟﾀﾝｯ
『ドラコ』
見回りが終わり、監督生専用のコーパメントに入る
窓際に座り、自分の膝をﾎﾟﾝｯと叩くクロウ
「ん」
ドラコは少し恥ずかしがりつつ
席に横になり、彼女の膝にそっと頭を乗せる
「…君は僕を甘やかすのが好きだな」
僕がダメになったらどうするんだ、と
頭を撫でるクロウを愛おしそうに見つめて呟くドラコ
『貴方を甘やかすのは私だけの特権だもの』
でしょ？、と悪戯っ子の様に笑い掛けるクロウ
「君は本当に…」
一瞬目を見開き、くすぐったそうに笑うドラコ
そんな幸せそうな2人にフィデスが箱を持って来た
『ありがとう、フィデス』
フィデスの頭を撫でその箱を受け取るクロウ
ドラコは少し不思議そうにその声を聞いていた
ﾊﾟｶｯ
その箱を開けるとペアブレスレットが包まれていて
それぞれ、アクアマリンとサファイアが
控えめに埋め込まれているプラチナ製の物だった
「それ…」
『クリスマスプレゼント』
クロウはお揃い、と少し照れた様に言い
凄く嬉しいよ、と感謝を伝え喜ぶドラコ
ｽｯ
「…付けてくれないか」
『勿論』
ドラコが差し出した左腕に
サファイアが埋め込まれたブレスレットが付けられる
『私も良い？』
「あぁ」
クロウが差し出した右腕に
アクアマリンが埋め込まれたブレスレットが付けられる
ｷﾗｯ
「僕等がお互いに好きな色だ」
ドラコはクロウと手を繋ぎ
お互いの腕のブレスレットに輝く宝石を見る
『…これで少しは寂しくないかな、って』
眉を下げ、そう告げるクロウ
ドラコはこれからあの屋敷に帰らなければならない
その事をクロウは良く理解しているのだ
ｽｯ
「…本当は帰りたくない」
『ｯ…』
今にも泣きそうな顔でクロウの頬を撫でるドラコ
その表情と本音にクロウもつられてしまう
「でも、僕は大丈夫。クロウがいるから」
ドラコは彼女を安心させるかの様に
自分にそう言い聞かせるかの様にそう言い、微笑む
『うん。私もドラコが大好き』
眉を下げ、頬に添えられたドラコの手に
愛おしそうに自らの手を重ねるクロウ―
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
