16.憂い 夢主side ページ16
ハロウィンが近づいてきた頃
変身術の授業が終わり、皆、教室を出て行く―
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
「Miss.ロヤリテート」
『はい、マグゴナガル先生』
みんなと一緒に教室を出ようとすると呼び止められ
急用かと思い、教卓の方へと急ぐ
「Mr.マルフォイが2回連続で課題を提出し忘れているのです
よって、次のホグズミードは彼だけ禁止としました
今までは完璧に提出していたので免除です
同じ監督生として貴女から促してくれると助かります」
心配そうな表情を浮かべるマグゴナガル先生に
つられて、私も眉を下げてしまう
『彼、最近あまり体調が優れないみたいで…
一応、私の方からも注意しておきますね』
「えぇ、お願いしますね」
最近、彼の顔色が良く無いのは気付いていたから
私はそう答えて、教室を出る
ﾊﾟﾀﾝｯ
騒がしい廊下をフィデスと共に歩く
『(うまいこと進んでいないのね…)』
彼がグラップとゴイルを変身薬で女の子にして
見張りをさせ、必要の部屋で何かをしてること
それがあの日、あの店で見ていた物と死喰い人に
関係している事を私は知っているし
それと同時に、彼が本当はやりたくない、と
思っている事も勿論、理解している
『(私は貴方の側にいてあげる事しか出来ないなんて
何て皮肉なのかしら)』
彼は両親を守る為に今やっている事を成し遂げなきゃならない
優しい彼の事だから
私を関わらせたくなくて、必死に隠してるんだと思う
『(でも、私ね
貴方の側にいられるだけで良いなんて
儚げなお姫様みたいな事、思わないの
私といる時だけでも良いから
貴方が貴方らしく、安心出来る居場所
それが私であって欲しいの)』
私は守らなきゃいけないお姫様じゃなくて
狡猾な魔女なんだから
そんな事を考えていたら
あっという間に魔法史の教室に着いた―
ｽｯ
『ドラコ』
「来るの遅かったな」
私が隣へ座り、声を掛けると
なんかあったのか？、と心配そうに首を傾げる彼
『ちょっと考え事してたの』
「そうか」
彼が少し冷めた対応になる時は
深く聞きたいけど、聞いたらダメかなっていう
不安と葛藤の現れだったりする
『課題、これから一緒にやらない？
難しい所とか増えてきたし…』
私の我儘でドラコの部屋で一緒に寝ているが
課題はそれぞれ就寝時間まで取り組む様にしていたから
今回、新しい提案として改善策を挙げてみる
「良いのか？」
『ドラコといる時間が増えるのは嬉しいもの』
私がそう返すと彼は泣きそうな顔で微笑んだ
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
