９.天使みたいな髪 ページ9
休日―
ｻﾞｯ
「やぁ、スリザリンのお姫様」
「俺らに少し時間をくれないか？」
今日も可愛いね、と
図書室へ向かおうとするクロウの前を塞ぐ双子
『久しぶりね、フレッドとジョージ』
「君の彼氏が中々隙を見せてくれないからな」
フレッドが肩を竦め、悪戯っ子の様に笑う
ｽｯ
「このクッキー食べてみてくれよ」
危険では無いから安心しな、と
ジョージが箱に入ったカラフルなクッキーを差し出す
『お菓子作りを始めたの？
…もう少し、味を濃くした方が良いかも知れないわ』
いただきます、と
1番シンプルな色のクッキーを選び、食べるクロウ
「こりゃ傑作だな」
「最高だな、相棒」
すると、クロウを見てﾆﾔﾆﾔと笑みを浮かべる双子
そして通りすがりの3人を呼ぶ
「…」
「わぁお…」
「まぁ、素敵ね！」
ハリーは怪訝な顔をし、ロンは笑いを堪え
ハーマイオニーは感激している
その様子に余計に混乱するクロウ
ﾀﾞｯ
「クロウ！ここにいたのか…⁉︎」
そこにクロウを探しに来たドラコが来る
彼はクロウを見ると目を丸くして立ち尽くす
『…‼︎このクッキーね？』
クロウは手鏡を見て、状況を理解する
綺麗な黒髪がプラチナブロンド髪になっているのだ
『見て、ドラコ。お揃い』
そして、何か思いついた様に
前髪を両手で上に上げてドラコの方を向き
歯を見せて無邪気に笑いかける
「ｯ⁉︎」『？』
ドラコは思わず片手で顔を隠してしまう
クロウはその反応に首を傾げ、横を通ったルーナに声を掛ける
ﾋｭｰ
「耳が赤いぜ？マルフォイ」
「クロウもやり手だな」
その様子を見ていた双子は楽しそうだ
「アタシともお揃いだね、アリアそっくり」
一方、こちらでは姉妹の幸せ空間が広がっていた
『ドラコとルーナの髪、天使みたいに素敵で大好きなの』
幸せそうに喜ぶクロウ
「天使みたいに素敵だってさ、マルフォイ」
「うるさいぞ、ポッター」
ハリーはその会話を聞き、傍にいたドラコを揶揄う
ドラコはそう吐き捨てるとクロウとルーナの元へ行く
ｻﾗｯ
「僕は君の綺麗な黒髪も好きだけどな」
「アタシも」
ドラコがクロウの髪を指に絡めてそういうと
ルーナもクロウに微笑みかける
『ふふっありがとう』
そんな2人に少し頬を赤らめて嬉しそうなクロウ
「「お熱いね〜」」
双子は満足したのかその場を後にする
「クロウがいるとマルフォイも丸くなるのよね」
「ハリーに突っかからないしな」
そんな様子を見て
肩を竦めるハーマイオニーと呆れ顔のロンだった―
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
