35.借りを返す ページ35
翌日、教育令第119号
アルバス・ダンブルドアに代わり
ドローレス・アンブリッジを校長とする
と発令された―
『金切り声を拡声放送しないで欲しいんだけれど』
アンブリッジが校長となってから頻繁に呼び出され
甘い紅茶と茶菓子を出され、淡々と自慢話を聞かされて
イライラしてる様子のクロウの元に猫が手紙を持って来る
そこには大広間でお茶をしないか、との誘いだった
『(確か、今はD.Aの罰則を行ってるんじゃ…)』
その手紙の意図に気付き、クロウは深い溜息を吐いて口角を上げた
同時刻 大広間―
「ｯ…」
D.Aのメンバーはあの羽根ペンで書き取りの罰則を行なっていた
ｺﾝｺﾝｯ
『紅茶、新しいのをお持ちしました』
そこに入って来たのはクロウだった
メンバー達は何事か、と不思議がる
ｶﾁｬ
「あら、美味しい紅茶ね」
『ふふっお気に召していただけたなら良かったです』
クロウがそう微笑むと、アンブリッジは眠たそうにし出す
ﾊﾟﾘﾝｯ
遂にアンブリッジは寝始めてしまった
『ちょっと濃すぎたかしら』
その様子を見て、クロウは動じない
彼女が安らぎの水薬入りの紅茶を飲ませたからだ
「貴女って人は」
ハーマイオニーは大喜びでクロウに抱き付く
「「流石だな」」
「おいおい、マジかよ…」
双子はクロウとハイタッチしてはしゃぎ
ロンに関しては顔が引き攣っている
「クロウ！」
ルーナに至ってはそもそも
書き取りを1文字も書いてすら無かったが
クロウに会えて嬉しそうにしている
「これはどういう事です？Miss.ロヤリテート」
そこにフィデスがマグゴナガルを連れて来る
何故か倒れているアンブリッジを見て驚愕している
『お疲れみたいで…眠ってしまったんです』
そう言い、紅茶に視線を送るクロウ
「まぁ…スリザリンに5点あげます」
状況を理解したマグゴナガルは
片眉を上げてスリザリンに加点した
その後、マグゴナガルによって
自室に運ばれるアンブリッジを見送り
クロウはハーマイオニーとルーナの元へ行く
『違和感に気付いていたのに
すぐに行動に移せなくてごめんなさい…』
申し訳なさそうに謝るクロウ
「クロウはコインで伝えてくれたじゃない」
気にしないで、と言う2人にクロウは表情が柔らかくなる
『頭の良い2人になら通じるかと思って』
あれは打ち合わせなど一切していないのだ
「アタシ、すぐ分かったよ」
「びっくりしたんだからね？」
誇らしげなルーナと詰め寄るハーマイオニー
そんな2人を見て微笑むクロウだった―
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
