33.裏切り者 ページ33
休日、ドラコがクィディッチの練習で不在の為
クロウは1人で試験勉強に図書室に来ていた―
『あら、フィデス』
クロウの膝の上に頭を乗せるフィデス
これは頼まれていた事についての報告がある、という合図だ
ブルストロードがアンブリッジに命じられ
エッジコムをオフィスへと連れて行く様子が読める
きっと、母親を口実にして脅すつもりなのだろう
ｶｻｯ
『嫌な予感が当たったわ…』
鞄の中から手のひらサイズの羊皮紙を取り出すクロウ
そこにはｰマリエッタ・エッジコムｰと署名の文字が浮き上がる
これはハーマイオニーに渡した羊皮紙を切り取った物で
今頃、彼女の頬にはｰ裏切り者ｰと浮き出ている
ｽｯ
『お父様とお母様に
“アンブリッジに乗っ取られた”と伝えてちょうだい』
周りに誰もいない事を確認し、窓を開け
守護霊を呼び出して、伝言を託すクロウ
『(ダンブルドア軍団と名付けられている以上
そこに付け入るに決まってるわ…
そうなったら先生は絶対、責任を取るおつもりだもの…)』
悪い可能性が頭を過ぎる
『フィデス、ありがとね』
良い子ね、とフィデスを優しく撫でる
両親の判断を待ちつつ、回避策を考えるクロウだった―
同時刻 必要の部屋―
「いいかい、思い出が力になる
一番幸せな記憶で自分を満たすんだ」
ハリーが守護霊の呪文の指導をしていた
「はっきりとした姿の守護霊を作り出すのはとても難しい技だ
でも、盾の形だけでも色んな敵からの防御に使える」
その時、ジニーが馬の形の守護霊を作り出した
「いいぞ、ジニー！
忘れないで、守護霊が守ってくれるのは集中してる間だけ」
次いで、ハーマイオニーがカワウソ
ロンはジャック・ラッセル・テリア
ルーナは野うさぎ、チョウは白鳥
マイケル・コーナーはリス
それぞれ、守護霊を作り出していく
ｸﾞﾗｯ
その瞬間、照明が大きく揺れ
全員がポケットに入れているコインに違和感を感じる
「H…？なんだこれ？」
なんかしたのか？とハリーに問い掛けるロン
もちろん、ハリーは何もしていない
「違うよ、逃げろって事だよ」
ルーナがコインを見つめ、呟く
そう、クロウがマスターコインを複製していたのだ
「Hじゃないわ、ロン
古代ルーン文字のハガラズよ」
アクシデントを意味するわ、とハーマイオニー
ルーナの意見を肯定し、全員部屋から出る様に指示を出す
ｻﾞｯ
「誰もいないじゃないの」
その後、もぬけの殻となった必要の部屋に
アンブリッジがエッジコムを連れて現れた―
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
