27.独占欲 ページ27
翌朝―
ｷﾞｼｯ
「ｯ…」
起き上がり、ぼんやりとした意識のまま
隣で寝息をたてているクロウを見るドラコ
ｻﾗｯ
ドラコはクロウの綺麗な黒髪に指を通し、首に何かを付ける
『んｯ…』
「おはよう、クロウ」
ゆっくりと目を開けるクロウに声を掛ける
『ドラコ、おはよう…？これは？』
ふにゃと笑い、起き上がると首に違和感を感じたクロウ
「メリークリスマス、お姫様」
プレゼント、とドラコが優しく微笑む
ﾁｬﾘｯ
『ふふっ私、幸せ者ね』
ありがとう、と幸せそうに笑うクロウ
その首元にはサファイアのネックレスが煌めいていた
「僕も幸せ者だ
昨夜は凄く可愛い素敵なプレゼントを貰ったからね」
頬に優しく手を添えて耳打ちし、ベッドから出るドラコ
『ｯ⁉︎』
クロウはその言葉に
昨晩の事を鮮明に思い出してしまい、顔を赤くする
「1時間後、迎えに来る」
ドラコはクロウの指先に
そっとキスをして、自分の部屋に戻って行く
ｽｯ
クロウはゆっくりベッドから出て、ネグリジェから
カーキ色のニットのタイトワンピースに着替え
ドレッサーの前に腰掛ける
ｷﾗｯ
『本当に綺麗ね…』
鏡越しにネックレスを見て、微笑むクロウ
すると、ちょうどチェーンで隠れる部分に
赤い痕が１つあるのに気付く
『なんだろう…？』
後でドラコに聞いてみよう、と
ヘアセットとメイクを始めるクロウ
ｺﾝｺﾝｯ
『どうぞ』
ちょうど支度を終えた頃、扉がノックされる
「クロウ、朝食の時間だ」
ドラコが迎えに来てくれたのだ
『うん、今行く』
返事をして、扉の前で待つドラコの元へ駆け寄るクロウ
ﾀｯ
『ねぇ、ドラコ、ここの痕何だと思う？』
昨日までは無かったと思うの、と
クロウはネックレスを避け、首すじをドラコに見せる
ｸｽｯ
「僕の、って印」
悪戯っ子の様に笑うドラコに
赤い痕が何なのか、を察するクロウ
『ｯ‼︎』
その後、顔の赤みを頑張って引かせて
朝食へと向かうクロウだった―
その後、荘園を見て回ったりなど
ゆっくり過ごしているとあっという間に迎えの時間になる―
「父上を呼んでくるよ」
そう言い、その場を後にするドラコ
ｻﾞｯ
「貴女と一緒だとドラコは幸せそうだわ」
『私も彼がいると幸せです』
微笑ましそうに笑うナルシッサにつられて微笑むクロウ
「ドラコが嫌な事とかしてきたら言うのよ？」
『凄く優しくて素敵な自慢の彼ですよ』
愛してますから、と楽しそうに会話をする2人
その後、姿くらましで帰っていく―
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kurou(プロフ) - ルリさん» ルリさん、お褒め頂き光栄です🙇🏻♂️色々と未熟ですが精進していきます！ (2022年1月26日 12時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - とても素敵な作品で、更新が待ち遠しいです！久しぶりのワクワクで読んでいてとても楽しいです！次の更新も頑張ってください！ (2022年1月26日 8時) (レス) id: f2a767728c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年1月21日 14時
