３.2人の新任 ページ3
夕食時 大広間―
「いよいよホグワーツの新学期が始まる
まず、皆にお知らせがある
宴のご馳走でぼーっとなる前に話しておこうかの
初めにR・J・ルーピン先生を紹介しよう」
そう言い、ダンブルドアは教員席の方を向く
「空席だった闇の魔術に対する防衛術の担当してくださる
ルーピン先生じゃ」
つぎはぎのローブを着た男性がルーピン先生らしい
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
『今年度の先生は大丈夫そう』
「昨年度が最悪だったんだろ」
『それはそうね』
クロウとドラコは新しい先生を見てそう話していた
「そして、魔法生物飼育学のケトルバーン先生が退職なさる
手足が残ってるうちに余生を楽しまれたいそうじゃ
その後任には嬉しい事に
皆もよく知ってる人が当たってくれる
他ならぬルビウス・ハグリッドじゃ」
そうダンブルドアが反対側の教員席を指す
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
『ハグリッド良かったわね』
ドジしないと良いんだけど、と
緊張して固まるハグリッドを見てクロウは笑っていた
「最後に深刻なお知らせじゃ
魔法省の申し入れにより、ホグワーツは当面の間
アズカバンの吸魂鬼に守られる事になった
シリウス・ブラックが捕まるまでじゃ
吸魂鬼は学校への入り口を全て見張る
吸魂鬼がいる事で毎日の学校生活に何ら影響は無いが
１つ言うておく…吸魂鬼は凶暴じゃ
獲物も行きずりの者も容赦なく襲って来る
くれぐれも注意するのじゃ
あの者達が皆に危害を加える口実を与えるでないぞ
吸魂鬼に許しを乞うても再来出来ぬ相談だからの
じゃが、例え暗闇の中でも幸せを見つけることは出来るのじゃ
明かりを灯すことを忘れなければな」
そう言い、釘を刺す様に注意される
「あの列車の黒いやつってそれなの？」
『そう、あれが吸魂鬼よ』
「気味が悪かったわ…」
アミー、クロウ、パンジーは
列車の出来事を思い出し、顔を硬らせる
『でも、下手なことしない限り大丈夫よ』
撃退方法が無い訳でも無いし、とクロウは言う
「クロウが言うなら大丈夫ね」
安心だわ、とパンジー
「私達と列車で会わなかったから
大丈夫かなって心配したんだよ？
クロウ、暗いの苦手でしょ？」
アミーはクロウが暗い場所が苦手な事を知っていた為
あの異様な空気感に心配してくれていた様だ
『えぇ、怖かったわ…
でも、ドラコとフィデスがいたから大丈夫だったわ』
そうクロウが言い、3人はまた話をしながら食事をする
「へぇ？」
セオドールはドラコを見てニヤニヤと笑っていた―
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月20日 21時
