10.最初の犠牲者 ページ10
時は過ぎ、ハロウィン―
「去年のハロウィンはクロウ大変だったもんね」
『今年は一緒にパンプキンパイ食べれるわよ』
アミーとクロウは会話しながら夕食を楽しむ
ｽﾞｷｯ
「どうした？クロウ」
『ちょっと頭が痛くて…すぐ治るから大丈夫よ
ありがとう、ドラコ』
眉間に皺を寄せたクロウを見て、ドラコは心配する
だが、クロウはこの感覚を知っている
生まれながらの優れた開心術を
普段、意識して使わない様にしているクロウは
傷ついた悲しい感情、凄く嬉しい感情など
昂った感情は無意識に読んでしまうこともある
特に悪意を持った感情の場合、こういった前触れがあるのだ―
『大丈夫よ、フィデス』
心配そうに寄り添うフィデスの頭を撫でる
嫌な予感がするのは間違いない為、
校長かセブルスに相談しなきゃ、とクロウは考える
ｿﾞﾛｿﾞﾛ
夕食を終え、
皆、監督生に連れられ、寮へと戻ろうとした時
廊下の壁には驚きの光景が広がっていた
血で文字が描かれている
―秘密の部屋は開かれたり
継承者の敵よ、気を付けよ―
「きゃ…」
アミーはその文字を読み、立ちくらみを起こしてしまう
それをパンジーとクロウが支える
「何の騒ぎだ、どけ」
管理人のフィルチが生徒をかき分け、やって来る
「ポッター…お前何…⁉︎ミセス・ノリス…」
フィルチは目を見開き止まってしまう
飼い猫のミセス・ノリスが吊るされているのだ
『なんて事を…』
クロウもそれに気付き、悲しそうな顔をする
「お前…私の猫を殺したな…」
「違う…僕じゃない」
第１発見者のハリーを疑うフィルチ
『Mr.フィルチ、ミセス・ノリスは死んで無いわ
石にされてしまっているんだわ…』
「なんて事だ…」
クロウの言葉にフィルチは嘆き悲しむ
「ファーガス、何事じゃ」
騒ぎに気付いたのか教員達と校長が集まって来る
「諸君、皆速やかに寮に戻るのじゃ」
壁を見るとすぐに指示を下すダンブルドア
「スリザリン生はこっちに来て」
監督生の言葉にスリザリン生は寮へと急ぐ―
「大丈夫？アミー…」
『アミー、私達がいるわ、大丈夫よ』
パンジーとクロウは
顔を青白くさせたアミーに声をかけ続ける
『アミーがこれから心配だわ…』
「1人にしないようにしましょう」
秘密の部屋というのはサラザール・スリザリンが作ったもので
彼は純血主義で知られている、つまり
純血生まれ以外は彼の敵であるという事なのだ―
それを感じ取ったパンジーとクロウは
アミーを1人にさせないように、と約束を交わす
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kurou(プロフ) - みのさん» コメントありがとうございます。私の認識として未婚女性や小さい女の子はMissで、既婚女性はMs認識だったのでそうさせて頂いております。読み難かったり、キャラ設定的に可笑しければご指摘下さい…御了承していただけたら嬉しいです🙇🏻♂️ (2022年1月8日 15時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
みの - Miss じゃなくて Ms ですよ (2022年1月8日 14時) (レス) @page3 id: 3fa2f8469e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月12日 19時
