25.妖精の魔法 ページ25
入学してから早くも2ヶ月が経ち、今日はハロウィン―
「魔法使いの最も基本的な技術、それは浮遊の術
そう、すなわち物を浮かせて飛ばす事です。」
沢山の本の上に乗り、そう話す小柄なフリットフィック先生
彼が教鞭を取っているのは呪文学である
「さぁ、羽根は持って来てるね？」
皆、各自羽根を持ち上げ、先生に見せる
「では、練習した手首の動きを忘れない様に。
さっ、ビューンと来てヒョイです。みんなで、ハイ！」
「ビューン、ヒョイッ」
フリットフィック先生の手本通り、生徒達は行う
「宜しい。呪文を正確に
“ウィンガーディアム・レビオーサ”やってご覧」
「“ウィンガーディアム・レビオーサ”」
指示通りに、皆が羽根を浮遊させていく
『アミー、もう一度落ち着いてやってみて？』
クロウは一度で出来なかったアミーに優しく指導する
ﾌﾜｯ
「わぁ、出来た！」
『そうよ、上手ねアミー』
今度は上手く成功させた様でアミーを褒めるクロウ
ﾎﾞﾝｯ
クロウとアミーの上の席で小さな爆発音がする
グラップが羽根を爆発させた様だ
「あぁ！」
思わぬ出来事にフリットフィック先生はびっくりしている
当の本人は何が起きたのか分かっておらず呆然としていた
ﾜｯ
周りのスリザリン生はその様子に思わず笑ってしまう
ｽｯ
『爆発の呪文でもかけたのかと思ったわ、グラップ
“エピスキー”』
クロウはｸｽﾘと笑いながら癒えよ、と呪文を唱える
すると、グラップの羽根を爆発させたことによって付いた顔の傷が治る
「わぁ！皆さん、今、見たかね？
Miss.ロヤリテート、素晴らしい！」
それを見ていたフリットフィック先生がクロウを褒める
他のスリザリン生も拍手をしている
『お褒め頂き光栄です、フリットフィック先生』
クロウは皆に褒められ、少し照れながら感謝する
その後もスリザリン生は優秀な者が多く、
順調に授業は進んでいった―
ﾍﾟﾗｯ
その後、5人は図書室へ自習しに来ていた
ﾊﾟﾀﾝｯ
「もう、夕食の時間になるな」
「えぇ、行きましょうか」
セオドールとパンジーが切り上げよう、と声を掛ける
他の3人も広げていた参考書を閉じ、本棚へと魔法でしまっていく
「パンプキンパイあるかな？」
『あると思うわ、楽しみね』
そんな会話をしながら大広間へと向かっていると
クロウがフィデスから何かを感じ取る
『先、行っててくれる？ちょっと用を思い出して』
「？あぁ、分かった」
ドラコが返事をするとクロウはフィデスと共に走っていった
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kurou(プロフ) - 飴雨さん» いえ、こちらこそありがとうございます🙇🏻♂️そのお言葉を励みにがんばります🙏 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - kurouさん» そうだったんですか！謎が解けてスッキリしました！😁この作品凄く好きなので更新楽しみにしてますね！👍 (2022年3月22日 21時) (レス) id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
kurou(プロフ) - 飴雨さん» お褒めの御言葉光栄です🙏敬称についてなのですが、私の中で未婚女性や少女はMiss.〇〇認識でして、そうさせていただいていました。お気に召されなかった様でしたら申し訳ありません… (2022年3月21日 7時) (レス) id: 9eb87bac7a (このIDを非表示/違反報告)
飴雨(プロフ) - すごく文が分かりやすくて面白かったです！少し気になったんですけど女性の敬称は〔miss.〇〇〕ではなくMs.〇〇だと思います！😯 (2022年3月21日 0時) (レス) @page22 id: 0e72c87bbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2021年12月4日 15時
