Tail 15 ページ17
｢………えと、きんときさん？｣
｢……まだ気づかないのか｣
目の前のきんときが、ボソッとそう呟いた。
今私は、スマイルと入れ違いに部屋に入って来たきんときに顔が赤いことがばれて、壁に追い込まれて壁ドンされてる。
……なんかよくわかんないけど、顔近いです。
そう言いたかった。でもきんときはその状態で私を見つめてきて動かないものだから、私も段々恥ずかしくなってきて口が動かない。
｢………。｣
｢…………Aの目、やっぱ綺麗…｣
見つめ合ってると、突然そんな事を言われた。
そっと頬に手を添えられ、ふふっと微笑む。
｢………きんとき…？｣
目が綺麗と言われて嬉しいけどずっとこの状態は恥ずかしいので、何とか声を出す。
…その時彼の発した、ん？と言う声と顔なんてイケメンだなーとか思いながら。
｢……あ、ごめん！｣
最初よりも益々赤くなったであろう私の顔を見て察したのか、きんときはごめんと言いながら部屋から出ていってしまった。
｢……なんだったんだ…｣
未だ赤色が引かない頬を両手で押さえながら、今日はドキドキさせられっぱなしだなーなんて、考えながら自室へ向かった。
────────────────
きんときside
｢…はぁ｣
そっと自室の扉を開けて体を滑り込ませれば、簡素なベッドへとダイブする。
｢…俺、なんであんなことしたんだろ｣
先程自分のした事を思い出し、段々顔が赤くなるのが分かった。
…なんでか、なんて分かってる。
Aが好きだからだ。
人狼である自分達が、人間であり、共犯者であるAを好きになるなんて、今までの自分達は微塵も思ってなかっただろう。
…でもさっきスマイルとすれ違って部屋に入ると、一人残ってたAが顔を赤くさせてるのを見てしまった。
そんなAを見て、俺以外の奴にそんな顔見せたくなかったし、俺の行動でAがもっと顔を赤らめるのをも見てみたくて、思わず壁ドンしてしまった。
そしてその結果、Aが恥ずかしがらせることに成功した。
｢可愛かったなぁ…｣
……なんて。
そんな事を思っていても、まだAは俺のものじゃない。
｢…絶対、俺が落としてやる｣
決意を固めるように、そんな言葉を呟やいた。
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シモン(プロフ) - はい！ (2019年4月30日 22時) (
レス) id: 50340a341d (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ(プロフ) - いえいえ！こちらこそありがとうございます！創作活動、楽しみましょう！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: 6ad4d5e7ec (このIDを非表示/違反報告)
シモン(プロフ) - ありがとうございます。 (2019年4月30日 20時) (レス) id: 50340a341d (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ(プロフ) - シモンさん» そんなことないですよ！小説って人によって書き方が違うのが面白いですし、自分が書いてて楽しいと思えれば大丈夫ですよ！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: 6ad4d5e7ec (このIDを非表示/違反報告)
シモン(プロフ) - 僕小説作ったんですが雪うさぎさんみたいに書けないi!! (2019年4月30日 17時) (レス) id: 50340a341d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪うさぎ | 作成日時：2019年1月2日 16時
