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No.6(藤) ページ6

タマが自分のハットをミツに被せたのを見て、強烈な危機感を感じた。


大人ファッション披露でライバルを益々増やしてしまう・・・!



まだまだチャラミツでいてもらわないと!!



藤「わたに貸してるって事にしておいて。」

横「なんで俺が⁈」

藤「目につかないところに置いて存在を忘れさせるの。」

横「はあ?」

藤「わた、あの雑誌のミツかっこいいって言ってたじゃん。」

横「あー、うん。」

藤「タマやニカとか、他にもミツのあのカッコ見て褒めてる奴がいっぱいいるの。」

横「いい事じゃん」

藤「良くないっっっ!」


思わず前のめりになった。


横「ちょ、落ち着けって。」

藤「はぁ〜〜っ。」

横「コーヒー淹れるからさ、飲んでけよ。」



ソファに座り、わたが淹れてくれた温かいコーヒーの香りを嗅ぐと、少し気持ちが落ちついた。


横「そんなにみっちゃんの格好が気になる?」

藤「うん。」

横「俺らプライベートも何かにつけて禁止とか制限されてるんだぜ?ファッションくらい好きにさせてあげたらいいじゃん。」

藤「そうしたいけど、大人っぽいのは危険だしダメ。」

横「危険って何が?」

藤「ミツを狙う奴が増える・・・」

横「またそれか・・・」



わたは大きく溜息をついた。

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作者名:エスメラルダ | 作成日時:2017年5月1日 21時

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