【HQ】飛べない烏、飛べ烏【男主】

９球目 ページ10

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清水「A、ちょっとお願いがあるんだけど…」



貴「ん？」






澤村たちがロードワークに行っている間、マネージャーの仕事を手伝っていると

申し訳なさそうに、清水がこちらへ寄ってきた






貴「どしたの」



清水「…ロードワーク中に日向が迷子になったみたいなの」



貴「あんびりーばぼー」



清水「…迎えに行ってあげて欲しいんだけど。行ける？無理しなくても大丈夫だけど」



貴「行ってくるよ。今日、体調も良いし」



清水「ごめん。何かあったらすぐ連絡して、すぐにね」



貴「おうおう、心配してくれてありがと清水」ﾎﾟﾝｯ






僕は心配してくれる清水の頭に手を置いて、
体育館を後にした。


にしても日向どこまで行ったんだろ…


探していると赤いジャージを着た黒髪の男と目が合った。







黒髪「あー、どうも」



貴「どうも」



黒髪「ちょっと聞きたいんですけど、この近くでプリン頭の子見ませんでしたか？」



貴「プリン頭の子？いえ見てないです。…僕もオレンジ頭の少年探してるんですけど、見かけました？」



黒髪「見てないですね〜。おたくも人探しですか、大変ですね」



貴「そちらも大変ですね？お互い見つかるといいですね」



黒髪「そうですね。そんじゃあ失礼します」



貴「＾＾」



黒髪「(なんかどっかで見たことある顔だったような…ないような…？)」



貴「(なんか面倒くさい性格してそうな人だったな…。さぁて、日向どこだー)」







しばらくまた歩き回っていると、
聞き覚えのある声がしたのでそちらへ向かうと


何やら誰かと楽しそうに話している日向の姿があった。








貴「日向ぁ(「研磨ー！」)…ん？」



黒髪「ん？…あれさっきの」



貴「10分前ぶりですね。どうも」



黒髪「あそこにいるオレンジ頭の少年が探してた子ですか」



貴「あーじゃああの人がプリン頭の子、ですか」



黒髪「お互い見つかって良かったですね＾＾」



貴「いやぁ全くですね＾＾」



日向「あ、Aさーん！」



貴「日向、何してんだよ。ほら帰るぞ」



日向「すんません！！」



貴「大地あたりから説教とかありそうだけど、頑張れよ？」



日向「えぇ！？嫌だ！嫌です！！何とかなりませんか！？」



貴「うん、無理だよ。行くぞー」



日向「うぅ…」



貴「すみませんね、うちのがご迷惑かけて」



プリン「いや、別に…」
プリン「……翔陽、またね」



日向「？？…おう！」

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