episode587 ページ38
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貴「…私たちの出会った場所」
リヴァイ「…俺たちの出会った場所だ」
地下の街から少し離れた岩陰
上にぽっかりと空いた穴から、地上の青空がよく見える。
リヴァイ「ここは特別だ」
貴「…ええ…ここで出会った頃のあなたは幼い顔してたわ。
今じゃこんなにかっこよくなっちゃって」
リヴァイ「お前はずっと変わらず綺麗だ」
貴「ふふっ…口説いてるの？」
リヴァイ「そうだ」
私の腰に腕を回して引き寄せる彼の顔が目の前にある。
彼の顔を撫でると、彼はその手を掴んで擦り寄った。
リヴァイ「………」
私の手の温かさを感じるようにリヴァイは目を閉じた。
貴「そういえば…初めてあなたと出会った時、あなたにナイフをつきつけられたわね」
懐かしい。
遠い昔のように感じるわ…
2000年に比べたらとても最近のことなのに…
争いのない世界になった途端全てが遠く感じるようになった。
耳をすませば…戦争の声やたくさんの悲鳴や怒りが聞こえていたのに
今は風が流れる音と、彼の吐息だけが聞こえる。
貴「リヴァイ？」
ふと、彼の握る私の手に雫が落ちたのを感じて目を開けると
彼の目から涙が流れていた。
貴「ここであなたの泣き顔を見るのは2回目だわ」
リヴァイ「…うるせぇ」
1度目は、私がここで死んだ時
2度目は、私がここであなたと抱き合っているこの瞬間。
貴「私はここにいるわ、リヴァイ」
リヴァイ「ｯ……」
リヴァイは激しく私の唇を奪った。
頬には彼の涙が伝う。
貴「もう、どこにもいかないから。最期までずっとそばにいる
一時も離れたりなんかしないわ」
リヴァイ「愛してる、A」
貴「私もよ。愛してるわ、リヴァイ」
何千回聞いたこの言葉はいつでも私たちの愛を深めてくれる。
リヴァイ「俺にはお前が必要だ」
貴「知ってる。あなたは私が居なかったらただの怖い人になっちゃうことも」
リヴァイ「それは無い」
貴「あら、そう？
たまにガブリアとミハエルがあなたに似た言葉を使うのは…なぜかしら？」
リヴァイ「アイツらが勝手に真似しただけだ」
貴「ふふっ…治してもらなくっちゃね」
リヴァイ「…ガキは世話がやける」
貴「そうね。私にとってはあなたもよ」
リヴァイ「……？？」
貴「だってあなた欲張りなんだもの、ふふっ」
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紅茶 - 完結おめでとうございます。出会ったのは最近ですが、ものすごく面白い作品だったので二週間足らずで全て読み終えました！本当に素敵な作品を書いてくださりありがとうございました！そしてお疲れ様でした！ (2月15日 15時) (
レス) id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)
名無し19669号(プロフ) - 完結おめでとうございます...涙 あまりにもハッピーエンドで心がほかほかします。幸せをありがとうございます。お疲れ様でした！ (2月9日 1時) (レス) @page50 id: 4cf7214f71 (このIDを非表示/違反報告)
花咲(プロフ) - 完結おめでとうございます。この作品の最後をこの目でリアルタイムでみれて幸せでした。これからの番外編も楽しみにしています。改めて、完結おめでとうございます。素敵な作品をありがとうございました。 (2月6日 17時) (レス) @page50 id: f0b973bc64 (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 無事完結おめでとうございます！4、5ケ月前にこの素晴らしいお話があるしり今日までずっと楽しみにしていました！最後はリヴァイ兵長も夢主も幸せそうでほんとによかったです！！今までほんとにお疲れ様でした！！次の番外編も楽しみにしてます！！ (2月6日 0時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
箔月(プロフ) - 完結おめでとうございます！終わり方がめっちゃ綺麗！涙が止まらない…。 (2月5日 18時) (レス) @page48 id: 26079ce184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月27日 7時
