episode507 ページ8
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ﾄﾞｶﾞｧｧｧｧｧｧｧｱｱｱｱﾝｯｯｯ＿＿！！！
出航して数分後、港に残されていたマーレの巡洋戦艦が爆発
黒い煙が空へと登った。
貴「………」
ピーク「…どうして止めなかったの…」
貴「…止めても無駄だったはずよ。
彼がどんな人か知っているでしょ？ピーク」
ピーク「……」
彼は最後に、私たちを海へ送り出した。
自らの命を犠牲にして。
貴「これが
ピーク「？…彼ら…？」
貴「…ふふっ」
一瞬だけ感じた…その気配。
顔は見ずとも誰なのか私にはわかった。
彼は…訓練兵団教官、キース・シャーディス…元調査兵団団長。
シガンシナ区から馬車で出ていく私たちを窓から見送ってくれた。
多分彼は…その時私たちが何をしようとしているのかを勘づいたのでしょうね。
貴「…私たちはお互い、素敵な教官を持っていたわね」
ピーク「……そうだね」
私は黒く立ちのぼる煙を見つめるピークの手を握った。
ピーク「彼らからの恩を無駄になんて、できない」
アニ「ちょっと…待ちなよ！！オディハに向かうって…
私の故郷はどうなるの…！！！！！」
貴「……」
ミカサ「アニ、落ち着いて！」
アニ「私は故郷を…父の所に帰るために来たんだよ！！」
ジャン「落ち着けって！！」
取り乱すアニをミカサとジャンが抑えた。
ハンジ「…オディハへの航路は、マガトと私たちが決めた。
というより…他に選択肢が無かった。君たちの故郷、レベリオを救う道はどこにも…」
アニ「ｯｯ……だったら…もう…私が戦う理由は無くなった…
私は、降りる…」
ハンジ「例え地ならしが、今すぐ止まったとしてもレベリオもマーレも壊滅状態は避けられない。
それはマガトも分かっていたよ。
でも彼は命を賭して私たちを先へ勧めた、…それはレベリオやマーレのためじゃない。
名も知らぬ人々を1人でも多く救えと、私たちに託すためだ」
膝から崩れ落ちるアニの背中に、寄り添うようにミカサが手を伸ばした。
アニ「……だとしたら、最初の疑問に戻るけど
あんたにエレンを殺せるの？」
ミカサ「！……」
アニ「私がエレンを殺そうとするのを…あんたは黙って見てられる？」
貴「アニ……」
アニ「もう……ｯ戦いたくない…
あんたとも、…殺し合いたくない…ｯ！
あんたたちとも…エレンともｯ……」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
