9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ48)

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episode547 No side ページ48

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リヴァイ「両方同時だ…ｺﾞﾎｯ…！！」

コニー「兵長！！」

リヴァイ「ｯ…一方でアルミンを救助する…

超大型の爆発が頼りだ…

もう一方でエレンを狙ってうなじを攻撃しろ…

2班に別れて同時にやるぞ…

もうエレンを気にかける余裕はなくなった…いや、そんなもの最初からなかった」

ミカサ「兵長……？」

リヴァイ「いずれ…Aの本体も、獣のクソ野郎の、本体も、姿を現すはずだ…

あいつは必ずやる…ｺﾞﾎｯ…」

ミカサ「でも……」

コニー「でもなんだよ！？ファルコが飛ぶなんて奇跡が起きなきゃ、俺たちあそこで死んでたんだぞ！？」

ジャン「…あぁ
何も果たせないまま…」

ミカサ「…ジャン…」

リヴァイ「…あのバカに言ってやりたいことは五万とあったが…くそｯ…」

コニー「俺だってエレンを諦めたくねぇよ！！でもｯ…兵長は俺のせいでもう戦えねえし…

ただでさえ相手は始祖の巨人…それにAの巨人までいる！
手加減して何ができるってんだよ！？」

ジャン「……ミカサ…」

ミカサ「…Aが…ｯ…戻ってくればｯ…巨人たちを制御すれば……」

リヴァイ「…この状況を見ればわかるだろ…

あいつは力を完全に奪われてる…それか…負けている…」

ミカサ「ｯ…」

リヴァイ「…アイツが現れるに越したことはねぇが…時間がねぇ…」

ミカサ「ｯｯｯ…」

ジャン「ミカサｯ…

エレンを……

殺そう」

ミカサ「ｯ……………」

アニ「ミカサ！！

アンタはアルミンを救うことだけ考えな！！

それ以外は…考えなくていいから」

ミカサ「……うん」

ミカサはエレンを失うことが受け入れられないでいた。

リヴァイ「……ミカサ。無理に受け入れる必要はねえ」

ミカサ「兵長ｯ…」

リヴァイ「………」

彼もまた…大事な人を失う事に対して全てを受け入れられずにいた。

リヴァイ「これは、アイツらの選んだ運命だ」

受け入れられずとも、運命は決まっている。

リヴァイ「……集中しろ」

ミカサ「ｯ……はい」

ファルコはスラトア要塞の上空で大きく旋回した。

目標は進撃の巨人…エレン・イェーガー

彼らは覚悟を決めた。

ガビ「…エレンの首をはねた時…」

ガビが何かを思い出したように話し出した。