9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ46)

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episode545 No side ページ46

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ﾊﾞｻｯ＿！！

翼の生えた巨人に全員がしがみついた。

襲い来る巨人たちを交わし、空を飛んでいる。

何が起きたのか…

彼らはアニの方に目を向けた

アニ「いや…私もまさか本当に飛ぶとは思ってなかったんだけど…

本当に飛ぶから、行くしか無かった。」

ミカサ「アニ…ｯ」

アニ「でも…来てよかった」

時を少し遡り、
オディハを船でヒィズル国へ向かって出航したアズマビト一行と、アニ、ガビ、ファルコは

こんな会話をしていた。

キヨミ「ジークとエレンを結びつけたのは私です…

この大殺戮を招いた罪など購うすべなど存在し得ないでしょう…」

アニ「……じゃあもしやり直せるなら
エルディア人に干渉せず、パラディ島を見殺しにする？」

キヨミ「時が遡ることはありません…ですが後悔が絶えることはありません」

アニとキヨミ・アズマビトは海を遠い眺めなていた。

キヨミ「どうして失う前に気づけないものでしょうか…

ただ損も得も他者を尊ぶ気持ちに…」

アニ「……」

アニは思い返していた。

“帰ってきてくれ”と泣きついてきた父の顔

戦士になるために共に戦った仲間の顔

パラディ島で出会った訓練兵の同期の顔

白銀の髪をした美しい彼女の顔

そして、…アルミンの顔

全てを失うことになるかもしれない。

アニ「もう…遅い…」

ファルコ「アニさん…オレ、夢を見たんです」

そんな時、船室にいたファルコとガビがやってきた

アニ「夢？…ガリアードの？」

ファルコ「ジークさんの夢…いや記憶です」

ガビ「確か女型の巨人は他の巨人の1部を取り入れることで他の巨人の能力が発現するんですよね？」

アニ「まあ…女型は特に発現しやすかったから色々飲まされたけど…それが何」

ファルコ「やっぱりだ！！じゃあ！！」

ガビ「じゃあ…もしかしたら！！」

ファルコ「なんとかなるかも！！！」

ガビ「いや、でもまさか…」

アニ「うるさいガキ共！！石炭でも運んでな！！」

「「ﾋｯ！！！」」

アニ「……ジークの記憶をみたって言った？」

ファルコ「僕はジークさんの脊髄液で巨人になりました」

ガビ「だから、獣の巨人の特徴が発現してるみたいなんです」

アニ「それで？」

ファルコ「いちばんよく見る記憶は…雲の上を飛んでいた記憶です

そして…声が聞こえたんです」

アニ「声…？」

ファルコ「Aさんの声です」