9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ44)

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episode543 No side ページ44

No side

ライナー《ピーク！！》

鎧の巨人が串刺しになっている車力の巨人を助けようと体を向けるが、

小柄な巨人が飛びついてきて、鎧の巨人の顔を鋭い爪をたてた。

ﾊﾞｷｯｯ＿＿！！

ライナー《ガリアード！！？》

小柄な巨人の正体は、かつての仲間のガリアード

鎧の巨人と違い顎の巨人は機動力が高い。

ガリアードの攻撃を避けるだけで、鎧の巨人は彼を捕えることが出来ずにいた。

ジャン「こっちだライナー！！そいつの動きを止めろ！！

雷槍をぶち込む！！」

ライナー《！！》

ジャンが雷槍を構える

が、彼の後ろにも小柄な巨人の姿が…

それにいち早く気づいたリヴァイが、庇うように飛び出した。

ｺﾞｯｯ＿

ジャン「！！？兵長！！！」

リヴァイ「ｸｯ…」ｽﾞｷｯ

間一髪で小柄な巨人から守ったリヴァイは、痛みを感じながらも叫んだ。

リヴァイ「急げ！！アルミンを取り戻すぞ！！

それ以外に活路はねぇ！！さもなくば全員犬死だ！！」

ライナー《(耐えてくれｯ…ピーク)》

コニー「行くぞ！ライナー！！」

リヴァイ「急げ！！！」

リヴァイを先頭に、全員が尾骨の方に向かった。

彼には何としても果たさねばならないことがある

何としても、愛する彼女を見送る、それが彼の最後の役割。

彼女が彼女自身で戦っていると信じて、彼も戦う。

ドォオオオオオオオッ＿

ミカサ「！！あれはｯ……！！」

彼らは足を止めた。

他の巨人とは比べ物にならない程の大きさの巨人が彼らを覆うように出現した。

ライナー《！…ベルトルト…ｯ》

ベルトルトは鎧の巨人を鷲掴み、頭を食いちぎろうと口を開けた。

ジャン「ライナー！！！」ｶﾞｯ

頭が食われる直前でジャンが鎧の巨人からライナーを救出、

しかし、ベルトルトはもぬけの殻にっま鎧の巨人の体を彼ら目掛けて投げ飛ばした。

ドォオオオオオオオッ＿

鎧の巨人を投げつけられたことにより、コニーは頭を負傷し
アンカーを骨にかけたまま吊り下がり気絶していた。

コニー「……」

この機を狙っていたように、巨人たちがコニー目掛けてかけ出す。

ミカサ「ぅおおっ！！」ｽﾞﾊﾞｯ

ミカサはコニーを守ろうと巨人の項を削ぐ

ミカサ「起きてコニー！！兵長！！」

リヴァイは骨に持たれて血を吐き出していた。