9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ39)

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episode538 No side ページ39

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アルミンを捕まえた巨人は素早く尾骨の方へと逃げて行ってしまう。

追いかけようとするが、無数の巨人に行く手を阻まれる。

そしてその中心には…に覚えのある美しい巨人の姿があった。

リヴァイ「………“白の巨人”…Aかｯ」

ミカサ「Aの足元から巨人たちが繋がっているｯ…！！」

ピーク《つまり…あの子が巨人たちを操って私たちに向かわせてるって！？》

ジャン「白の巨人を狙う！…その前に奴らだが！！」

コニー「どうする！？雷蔵はすぐに尽きるぞ！！

＿＿っていうか！！アルミンは生きてんのかよ！」

リヴァイ「少しでも傷があれば即座に巨人化したはずだ…
つまり傷一つなく捕獲されている

だが、エレンのケツの方に連れ去られた…白の巨人に通せんぼされてな

俺が万全だとしても、あそこに突撃する選択はしない

だから、落ち着け…ミカサ

早まるな。俺が囮になり敵を集団で引きつけるまで」

ピーク《それは無理だよ兵長…あれは…

Aが作り出した巨人たちは、歴代の9つの巨人…

歴代の意思があるのかは分からないけど…》

コニー「なんであいつが…俺たちに巨人を向かわせんだよ！？」

リヴァイ「…エレンか始祖ユミルに力を奪われているはずだ

あいつはあの中で逆らおうと戦っている」

ピーク《なら尚更…始祖の巨人の力で無尽蔵に蘇らせられるでしょうね、戦うためだけに生み出された歴戦の巨人兵を…》

コニー「そんなもん…適うわけ…」

ピーク《そう…だから悠長なことは言ってられない…

私、別にエレンと友達じゃないから》

ジャン「まさか！！」

ライナー《ピーク！？》

ミカサ「ハッ！！」

リヴァイ「…あの野郎…」

ピークが項に向かって駆け出した。

白の巨人の強さは知っていた、車力の巨人は過去に白の巨人に蹴り飛ばされ、
更に力でねじ伏せられた。

白の巨人に向かっていってAを探すより、

エレンを先に吹き飛ばしてしまうべきだと、ピークは判断した。

ピーク《私の狙いは初めからここ1つ！！》

ピークは車力の体に巻き付けていた爆弾を、首へと巻き付けた。

そして、車力の項から体を出し、爆弾のスイッチに手をかける。

ミカサ「待って！！」

ピーク「消え失せろ！！悪夢！！！」

ｻﾞｸｯ＿＿＿！！！

ピーク「！？！」

後ろから出現した戦鎚の巨人が車力の体を突き刺した。