9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ38)

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episode537 No side ページ38

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そんな光景を見ていた、スラトア要塞の人々は

ひと時の希望に目を輝かせた。

「鎧の巨人！？」

「車力の巨人まで！？」

「あれは…立体機動装置ｯ…まさか！？」

「パラディ島勢力が地ならしを止めに……ｯ！？！」

人々は歓喜した。

カリナ「ライナーｯ！！」

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アルミン「エレン！！

もう1度質問させてくれ」

アルミンは進み続けるエレンに再び問いかけた。

アルミン「君のどこが自由なのかって

そこから引きづり出した後…」

そこにはその光景を骨の上から見つめる1人の少女の姿があった。

ユミル「……」

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鎧の巨人に潰された獣の巨人は蒸気をたて、簡単に骨となってしまった。

リヴァイ「手応えがねえはずだ…もぬけの殻なら」

アルミン「やはりジークは戦鎚の巨人と同じやり方で本体を隠してる…」

ジャン「じゃあこの骨の山から縦1m、横10cmの本体を探し出せってか！？

そんなことできるわけねぇ！！だからもうから腹括るしかねぇ！！アルミン！！」

アルミン「ｯ…わかってる！！」

一瞬、アルミンの瞳が揺れた。

アルミン「…1分後にここを吹き飛ばす！車力の巨人と協力してここから離れて！！」

ミカサ「…アルミンｯ」

アルミン「僕の攻撃を想定しているエレンがこれで死ぬとは思えない！でも…この骨をバラバラに吹き飛ばせば、エレンやジーク、Aの位置が分かるかもしれない！！」

ミカサ「……」

ジャン「何かやばいと思ったら俺たちに構わずぶっ放すんだぞ！！」

アルミン「………」

アルミンの脳裏にある言葉が過ぎる

＿何も捨てることが出来ない人は

何も変えることはできないだろう＿

かつての団長、エルヴィン団長はそれが出来た。

アルミン「(わかってる…捨てなきゃ何も変わらない…

もう甘い希望は捨てなきゃ行けない…エレンを…僕が…)」

ユミル「………」

ﾊﾞｯｯ＿＿＿

アルミン「もが！？！」

背後から何かに襲われ、アルミンは口を塞がれそのまま口の中へと連れ込まれた。

ミカサ「アルミン！！…そんなｯ」

振り返った彼らは異様な光景を目にした。

ドォオオオオオオオッ……

ライナー《なんなんだ…こいつら…》

ジャン「無垢の巨人じゃねえよな…様子を伺って同時にしかけて来やがる…ｯ」