9th 彼女は傍観者【進撃の巨人】 (ページ37)

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episode536 No side ページ37

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ドォオオオオオオオッ＿

「ねえ、お母さん…

巨人がこっちに来るよ…」

「怖い……」

「…ごめんねｯ…」

レオンハート「…きっと、アニもライナーも…パラディ島で生きている…

親より先に死にはしない…」

カリナ「…えぇ…きっと生きている…

それだけでいい…」

ドォオオオオオオオッ＿

地ならしが来る

最期の時を待つ人々

そんな中、1人の子供が空を指さした。

「あれ…なんだろう？」

……ﾌﾞｫｵｵｵｵｵｯ

巨人のきた方から飛んでくる1機の飛行艇に人々は目を奪われた。

オニャン「クソ！もう殆どエンジンが動いてない！！」

アルミン「早く飛び降りるよ！」

ジャン「オニャンコポン、はやくこい！！」

オニャン「まだだ！始祖の上まで舵を取る！！

俺はその後不時着してみせる！！

だから確実に始祖の巨人の元に降りろ！！分かったな！？」

操縦席で舵を握るオニャンコポンの目には強い意思があった。

全ての希望を託す、まるでそう告げているようだった。

ﾋｭﾝｯ＿＿

ミカサ/リヴァイ「「ｯ＿＿＿」」

ミカサ「オニャンコポン！！避けて！！」

何かを察知したかのようにミカサが叫ぶと

前から無数の謎の礫が飛んで来て、オニャンコポンは急ぎ舵を切った。

機体が傾き、全員が体制を崩した。

リヴァイ「ｯ＿居やがるな、獣のクソ野郎がｯ！！」

アルミン「探す手間が省けた！！

攻撃目標は獣の巨人！！これに全ての力を用いて撃滅！！

地ならしをくいとめる！！！」

オニャン「＿＿今だ！！！＿＿飛べ！！！」

ｶﾞｯ＿＿＿！！

期待の扉が開き

そして彼らは、機体から飛び出した。

アルミン「エレン＿＿！！！！！」

コニー「ｯ＿うぉお！！」

ジャン「投石に気をつけろ！！」

リヴァイ「ﾁｯ＿＿」

ミカサ「エレンｯ＿」

飛んでくる投石を、空中でなんとか交わす。

そして、1人の男が自身の手に噛み付いた。

ジャン「ライナー！！」

ライナー「ぉおおおお！！！！」ｶｯｯ＿

ﾄﾞｫｫﾝｯｯ！！！

出現した鎧の巨人が、獣の巨人に飛びかかった。

ピーク「ｯ！！」ｶｯｯ＿

それに続くように、ピークが車力の巨人となる。

その体には、飛行艇に巻かれていた爆弾が抱えられていた。

そして彼らは無事、始祖の巨人……“終尾の巨人”の背骨に着地するのだった