episode528 ページ29
Aside
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ…
飛行艇の中はしばらく誰も喋ろうとしなかった。
アルミン「燃料が…」
オニャン「あぁ…半分しか居れることが出来なかった」
アルミン「スラトア要塞までもつかな？」
オニャン「絶対にたどり着いてみせる。
ハンジさんが繋いでくれたこの飛行艇…最後の望みだ。
俺が必ず基地まで届けてみせる！！必ずだ！！
だから必ず…地ならしを止めてくれ、なんとしてでも」
アルミン「…あぁ。
…頼んだよ、オニャンコポン」
アルミンはオニャンコポンの肩に手を置いた。
オニャンコポンは、頷いた。
アルミン「じゃあ…作戦を話し合おう」
アルミンはそう言って、底にある絵を書いた。
私がユミルと作ってエレンに与えた…“終尾の巨人”…
こうやって見てもやっぱり美しいし、素晴らしい出来だと自負してるわ。
リヴァイ「バカでかい骨の塊が虫みてぇに動いやがる」
貴「虫だなんて失礼だわ」
リヴァイ「名前なんざねえだろ」
貴「あるわよ。私とユミルの最高傑作よ」
リヴァイ「あ？あんなもん創っといて誇ってんじゃねえよ」
貴「なによー」
リヴァイと少し睨み合っていると、アルミンが、まあまあ、と宥めた。
アルミン「それでA、エレンはどこに？」
ピーク「普通に考えたら頭部の項に本体はいるけど…」
貴「ごめんなさい、私には分からないわ」
アルミン「……」
ピーク「どこにいるか分からなくても、まとめて吹き飛ばすことは出来る。
あなたがレベリオ軍港を跡形もなく吹き飛ばしたみたいに…あなたの超大型巨人なら。」
アルミン「確かに…それが一番有効なやり方だ
どこにいるか分からないエレンもAの本体も一掃できるかもしれない」
ミカサ「……」
リヴァイ「……」
貴「…でもそれは最終手段、そうでしょう？アルミン」
アルミン「(ｺｸｯ…エレンと対話を尽くす。そしてAの本体を出してくれるなら…それでいい。
それか叶わなかった時の……」
貴「…殺す順番は、ジーク、私よ。これは絶対よ
まずは王家の血を持つ巨人と始祖の巨人が接触を切らなきゃいけないからね」
リヴァイ「だが、Aを殺しても巨人が消えない場合の最終手段だ」
アルミン「はい…」
リヴァイ「ジークの位置も分からねえがあの骨の中から探し出す。
ジークは俺が仕留める
力を…貸してくれ」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
