episode515 ページ16
Aside
ハンジ「静か、だね」
貴「オディハの人々はもう南に逃げたのですねきっと…
船も1隻も残ってないですし」
船がついにオディハに到着をした。
街は既に静寂に包まれていた。
ハンジ「では、頼みます。アズマビトのみなさん…
地ならしがあの山を超えてくる前に」
キヨミ「えぇ…
何としても飛行艇を空に揚げてみせます。
ですから、我々の故郷…どうか、ヒィズルを頼みます」
貴「……」
海から飛行艇を引きづりあげて、格納庫の中へ運び
早速整備が開始された。
巻き付けられていた爆弾はアルミンの案で取っておくことになった。
その頃、ファルコは目を覚まして、ガビやピークから気を失っている間にマガト元帥が亡くなったこと…
そして、レベリオを諦めたことを伝えられた。
ファルコ「うわぁぁぁぁあ！！」
ピーク「…もう地ならしはマーレ大陸の大半を呑み込んでいる…」
ファルコ「…じゃあ、どうするんですか…」
ガビ「……」
ファルコ「これから…どうしたら！？俺達だけで！？」
取り乱したファルコの問いに、ピークは頭を抑えた。
ピーク「…ごめん…わからない…」
ミカサ「アニ、装備の確認をして」
アニ「……」
ミカサ「まだ新型の立体機動装置に慣れてないでしょ？
ライナーとその辺を飛んで慣らしてきて」
アニ「…なんで？」
ミカサ「今できることをやるべき…なので」
アニ「私は降りると伝えたはずだけど」
ミカサ「飛行艇にも乗らないつもりなの？」
アニ「……悪いけど、乗らない。
人類を救うとか、私にはよく分からない…」
船着場に座るアニに、立体機動装置を持ったミカサが声をかけた。
アニは眉をひそめて俯いた。
アニ「むしろ…私達マーレのエルディア人はその人類から迫害を受けてきた…生まれた時からずっと…
仮に今、地ならしが止まったとしても…マーレが滅んだ後じゃ
エルディア人を守る後ろ盾はもうない…」
アニの目線が飛行艇を整備する彼らに向けられた。
アニ「本当に悪いと思ってる…
故郷を救う僅かな望みに全てをかける彼らに対して」
ミカサはアニの目線にある男が集中していることに気がついた。
アニ「私はもう戦えない…Aのようにお人好しにはなれないし…
それに私は…最期の時間くらい、穏やかでいたい…」
ミカサ「！！」
episode516→←episode514 アルミンside
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
