episode512 ページ13
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貴「あのねぇ…さっきから泣いてるのはあなたのせいよ？リヴァイ」
リヴァイ「ﾌｯ…」
そう言いながらも…彼も泣いていて、私たちはまたキスをした。
何度も。
どうしてこんなにも愛しいんだろう…
涙が止まらないのだろう…
リヴァイと触れ合う度に…涙が溢れてくる。
リヴァイ「足りねぇな」
貴「私以外に欲しいものなんてないでしょうに」
リヴァイ「あぁ…よく分かってるじゃねえか」
貴「私だってあなたのことなんでもわかるのよ？」
リヴァイ「当然だ」
貴「ふふっ」
リヴァイ「おい、口に包帯を巻くな。お前に触れられねえだろうが」
貴「あなた、傷痛むでしょう？」
リヴァイ「知らん。とにかく口には巻くな、喋りにくい」
貴「はいはい…それにしても、ハンジさんの手当が迅速で助かったわ。それに縫い目も綺麗」
リヴァイ「手先は器用なやつだからな」
貴「ふふっ…少し私はアニ達と話してくるわ。そろそろオディハにも着く頃でしょうし」
リヴァイ「……あぁ」
ﾋﾞﾘｯ＿＿＿
貴「？」
リヴァイ「…どうした」
貴「あ、いや…なんでもないわ。それじゃまた来るわね」
私はリヴァイの船室を出ようと立ち上がった瞬間、
体に電流が走るような感覚があった。
…………
貴「……エレン……」
何となくそう思った。
彼がこの船の誰かに…座標にいる私の力を使って多分接触したんだわ…。
一体なんのために…？
なぜ……？
そんな疑問を頭にうかべながら船の甲板に出ると、そこにはアルミンとアニが2人で話をしていた。
日が沈みかけているからか、ほんのり2人の頬が赤くなっていた。
アニ「…A？」
貴「ごめんなさい、お邪魔しちゃったかしら？ふふっ」
アニ「…………///」
アルミン「そ、そんなことないよ！！ちょうど君の話をしてて…」
貴「私の話？」
アルミン「アニが眠っている間の話だよ、アニが聞きたいって…」
貴「あら、そう。私はてっきり2人の恋のお話をしてるのかと思ったわ」
アルミン「そ。そんなんじゃ！！////」
貴「隠さなくてもいいのよ？ふふっ」
私はアニの隣に腰掛けた。
アルミン「僕行くよ、2人で話したいだろうし…」
アニ「……」
貴「いいのよアルミン。あなたとも話したいわ」
アルミン「僕とも…？」
貴「えぇ…これが本当に最後かもしれないからね」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
