episode510 ページ11
・
リヴァイ「……お前のいない世界を受け入れられない」
貴「………分かってる」
目をつぶる度に頭に浮かぶのは…あなたと生きて、あるかもしれない未来のこと。
リヴァイ「お前が隣にいない間…俺はいつもお前と過ごした日々を思い出していた」
あなたはいつも…私に愛してると言ってくれるの。
リヴァイ「お前が死んだ時…お前は俺に、好きか、と聞いてきた…」
それで、2人で手を繋いで海辺を歩くの。
リヴァイ「…お前がまた死んじまったら…もうお前に愛してると伝えてやれないだろうが…」
貴「ｯ……」
リヴァイ「……クソｯ……」
リヴァイは左手で私の頭を優しく掴んだ。
リヴァイ「…お前が死ぬ以外に道は無いんだろ」
貴「……えぇ」
リヴァイ「…そうか」
貴「…私が死ねば巨人は止まる…世界は救われるはずわ」
リヴァイ「巨人が消えるわけじゃねえのか」
貴「……分からない…巨人を消すためには、私の中にいる“大地の悪魔”を何とかしないといけないと思う…」
リヴァイ「…」
貴「私を殺して巨人が消えれば、“大地の悪魔”も消えたことになる…
でも、私の首を切っても巨人が止まるだけなら…私の魂が…“大地の悪魔”の手中にあることになるわ…
そうなれば……エレンを殺す他無くなる。
そもそも…ソイツがどうやって死ぬのかすら分からないわ…」
リヴァイ「…“大地の悪魔”か…」
貴「…巨人の力の根源よ…ソイツが消えれば、巨人は消える」
リヴァイの手に力が籠った。
貴「リヴァイ…これじゃあ包帯が巻けないわ……」
リヴァイ「……A・リシェリア」
貴「…リシェリア…って呼ばれるの久しぶりだわ」
リヴァイ「……この名前は…アッカーマンの先祖、リシェ・アッカーマンから取ったのか」
貴「えぇ…他に名前が思いつかなかったの」
リヴァイ「……そうか」
貴「あら？…何か嫌だったかしら？」
リヴァイ「……」
貴「ふふっ…ほんと、あなたはわかりやすいわね。
彼は…進撃の巨人の初代継承者であり、戦場でいつも私の隣にいてくれた立派な兵士だったわ」
リヴァイ「…それだけか？」
貴「えぇ。最後まで立派だった…進撃の巨人が私の願いを叶えようとするのは多分、彼の影響ね」
リヴァイ「本当にそうか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
