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Aside
アルミン「君こそ何をやってるんだ！？車力を追ってなかったのか！？南に逃げるに決まっているだろう？！
奴らは…ジャンとオニャンコポンまで殺したんだぞ！！」
港の建物の窓から顔を出すフロックに、アルミンが叫んでいる。
コニー「アルミン！飛行艇はあそこだ！」
アルミン「フロック！急いでアズマビトの整備士を連れてくるんだ！！」
フロック「……」
また、ギリギリの賭けの作戦…
アルミンの作戦でフロックがアズマビトの整備士を解放してくれたら…私たちは誰も殺さずにこの先に進める…。
貴「……(お願い、どうかアルミンの話に乗ってきて…フロック)」
建物の影から私は、成行きをじっと見つめた。
アルミンとコニーは、船に結ばれて海に浮かぶ飛行艇に近づく…
でもそこには…訓練兵からの同期のダズとサムエルの姿があった。
離れていて会話は聞こえないけれど…予想は着くわ。
貴「……ｯ」
私は拳を強く握って目を閉じた。
間違いなく疑われてる…その疑いが明確になった時…私たちは殺し合いを始めることになる
“道”に入ってしまえば、全てのユミルの民の動きを操れて
無意味に死ぬことは無い。
貴「(お願いｯ…繋がって…ｯ！！)」ｷﾞｭｯ
ガビ「ねぇ！手から砂が！！大丈夫なの！？」
手に力を込めると、手は砂のように崩れ、また再生した。
ガビ「…A…？」
ファルコ「やっぱりAさんの力は使えないんですか…？」
貴「……えぇ」
私はただの砂の人形…
なぜこんな形でこの世界にいるのか分からないけど…
今はガビたちを守って、全員で飛行艇に乗ることが最優先事項。
＿ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ＿！！
建物の中から2発の銃声が聞こえた。
咄嗟に私はガビとファルコの手を掴んだ。
貴「ガビ、ファルコ。どんな状況でも私から離れちゃダメよ」
ガビ「うんｯ…」
ファルコ「はいｯ…！！」
貴「ピーク。リヴァイとオニャンコポンとイェレナをよろしく」
ピーク《了解》
貴「…………中で何が起こってるのか分からないけど、作戦は失敗ね」
ﾊﾟﾘｨｯﾝｯ！！
ミカサが窓を突き破って中へ入った後、今度は中にいたフロックが外へと飛び出した。
フロック「敵襲！！！！！
ミカサ！！アルミン！！コニー！！エルディアを裏切った！！！
Aを連れ戻し！奴らを殺せ＿！！！！！」
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2024年1月19日 11時
