episode331 アルミンside ページ32
アルミンside
貴「ねえ…どうして…？
どうして誰も私を死なせてくれないのｯ！！！！！！」
僕らは泣き続ける彼女を抱き上げて、本部へと向かった。
抱き上げた彼女は…とても軽かった。
人間の重さじゃ無い…。
それはまるで巨人の頭のように質量が無いようだった。
もしかしたら…今僕たちの目の前にいるAは…AであってAじゃない存在なのかもしれない。
Aの本体は、彼女か“追い出された”という場所にいるのかも。
地ならしにはAが必要不可欠なはずだから…
ここにいるのはAの精神体なのかも…。
貴「…ｯ…いかないでｯ」
アルミン「僕達はここにいるよ」
貴「いやｯ…もう1人にしないでｯ……」
アルミン「………ｯ」
本部の一角の部屋のベッドの上にAをおろした。
Aは小さく縮こまって両手で顔を覆った。
巨人をこの世界に作り出し…人々から“神”と崇められる彼女の弱々しい姿…。
貴「…みんないなくなる…私のせいだ……私が悪い……」
ジャン「お前のせいじゃない、落ち着けA！」
貴「私が…この世界を作ったｯ…
全部全部…私の責任なの…！！私は世界の敵ｯ…
みんなそれを望んでる……ｯエレンも…ユミルも……」
ジャン「おい、A！」
貴「みんな私を恨んでるｯ…みんなは私を苦しめたいのよｯ…
誰も私を死なせてくれない！！死なせてよ！！！」
ｸﾞｻｯ＿＿！！！
ミカサ「A！！やめて！！」
ジャン「馬鹿なことすんな！！
アルミン！！Aの手からナイフを奪え！！」
アルミン「う、うんｯ」
貴「死なせろ！！！！もう！！嫌だ！！！！
死にたいの！！！」
ｸﾞｻｯ＿!ｸﾞｻｯ＿！
Aが近くにあったナイフを自分の心臓に何度も刺した。
でも……なんの傷もできない。
血が出ることは愚か、抜いた瞬間にもう傷はなくなっている。
Aはミカサとジャンに簡単に抑えられて、僕はその手から落ちたナイフを拾った。
貴「死なせてよｯ……ユミルｯ…お願いｯ…！！！」
ミカサ「……」ｷﾞｭｯ
泣きじゃくるAをミカサが強く抱き締めた。
貴「…ｯ…ユミルｯ…ユミルに会いたいｯ…ユミルと居たいだけなのにｯ……！
ユミルに笑っていて欲しいだけなのにｯ……どうしてｯ……(泣」
A…
やっぱり君は…どこまでも優しいんだね。
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猫まる(プロフ) - lokilokiさん» ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月26日 18時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 龍亜さん» ありがとうございます！！完結までどうぞよろしくお願いします！頑張りますね！ (12月26日 18時) (レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - 今回のお話もとっても面白かったです(*≧∀≦*)次の更新も楽しみにしています。 (12月25日 9時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年12月19日 10時
