episode322 ページ23
Aside
静かになった道の世界で私はユミルの傍で彼女の手をギュッと握った。
私はエレンの中の進撃の力を引き出して、彼らをグリシャ・イェーガーの記憶の中へ飛ばした。
そこで、ジークは知ることになるでしょうね…
エレンの持つ進撃の巨人の特性についてを。
貴「懐かしいな…進撃の力を持つ歴代の彼らは…いつも私と一緒に居たわね」
ユミル「……」
貴「…100年前までずっと一緒に戦ってくれて、私の傍で私に尽くしてくれていた。
他の巨人たちはそこまで私に固執しなかったのに…どうしてかしら」
進撃の巨人を受け継ぐのはいつも忠誠心の強い男の人たちだった。
武術に長けていて、戦争では先陣を走る私の後ろについて私の背中を守ってくれていたの…
…そして彼らはいつも私の願いを叶えてくれた。
戦争で相手の指揮官を捕らえて、と頼めばそうしてくれた。
私が欲しいものを言えば、それを用意してくれた。
貴「そして今回も…私の願いを叶えてくれる
きっと彼らは…今日のために私の傍に居てくれたんだわ。
エルディアもマーレも、すべての世界が滅ぶ今日を迎えるために…」
私は手を胸に当てて目をつぶった。
貴「ふふっ…ねえユミル！最後に新たな巨人を作りましょ？世界を滅ぼす、最高の子を」
ユミル「……？」
貴「だって、世界を滅ぼすのにその中心にいるエレンがたった15メートルの大きさしか無いなんてなんかかっこ悪いじゃない？
これから死ぬ全ての人間がその姿を見て、死を身近に感じられるような！大きくて、美しくて、最強の巨人をエレンにプレゼントしてあげたいのよ」
ユミル「………」
貴「そうと決まれば始めましょ！」
私はユミルの手を引いた。
ユミルもこれで巨人や私を作らなくて良くなる。
この後、起こす地ならしを最後に…私たちは死ぬ…
私が死ぬということは、私が昔に交わした悪魔との契約が終わり、この世から巨人の力が消えるということ。
それは、ユミルがこんな場所で…昔のある人の命令に従わなくてよくなるということ。
ユミル「………」
貴「あなたと一緒にいるだけで私幸せだわ」
ユミルがいれば私は他に何もいらない。
ユミルが笑ってくれるためなら
私はどんなものでも切り捨てる。
ユミルが自由になれるなら＿＿
この地獄から解放されるなら＿＿
きっとそれが私の人生の償いになる。
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猫まる(プロフ) - lokilokiさん» ありがとうございます！！嬉しいです！ (12月26日 18時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - 龍亜さん» ありがとうございます！！完結までどうぞよろしくお願いします！頑張りますね！ (12月26日 18時) (レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月25日 23時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - 今回のお話もとっても面白かったです(*≧∀≦*)次の更新も楽しみにしています。 (12月25日 9時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年12月19日 10時
