episode191 ページ42
・
ジャン「なんだ、この壁は？」
エレン「…間違いない。ここの場所でエルディア人は巨人にされた。そして、あの先に…」
アルミン「……！」
数時間走ると、ついにあの場所が見えてきた。
ﾄﾞｸﾝｯ…ﾄﾞｸﾝｯ…
目的の場所が近づくにつれて私の鼓動が強く脈を打ち始める。
貴「…ｯ……」
この大きな壁を左右の崖から越えたらそこに調査兵団の目的の場所がある。
みんなの目は期待に満ち溢れているようだった。
自分たちの考えたことの無い景色がここを越えると見ることが出来るのだから。
ハンジ「さあ、行こう！きっともう少しだ！」
馬をゆっくりと進めて、みんなが崖をのぼり始めたが
私は恐怖のあまり立ち止まってしまった。
この壁は…マーレがエルディア人を巨人にする為のものであり
…私にとってはこの島の端を意味する。
アルミン「これが……！」
ミカサ「！」
エレン「……海だ」
みんなは崖の上にたどり着くと、そこからの景色に圧巻されていた。
次々に馬を降りて、目の前に広がる青い巨大な海に走り出した。
リヴァイ「お前は行かねえのかA」
貴「…リヴァイ……私はきっと行けないわ…」
リヴァイ「……」
ジャン「どうしたんだよ、A。行こうぜ？」
コニー「そうだよ！こんな場所お前だって久しぶりなんだろ！」
サシャ「一緒に行きましょうよ！A！」
貴「…ダメよ、行けない…」
アルミン「…もしかして…、島の外に出ることを禁止されているから、なの」
貴方 「ｯ……」
そう。
私はこの島の外に出られない。
その境界線がこの楽園送りの壁だった…
貴「この壁を超えられない…ｯ」
サシャ「でも、海はすぐそこですよ？」
貴「知ってるわ。…でも行けないの…だって私、この100年で何度もここへ来た。何度も…壁を越えられるか試したの…
でも……いつもできなかった」
ハンジ「どういうこと？」
貴「ｯ……この壁の向こうに行こうとすると…私の体は一瞬で砂のように崩れてしまう…」
エレン「……」
貴「それで気づいたらｯ…私は壁の手前の位置に戻ってる……ｯ
おかしいでしょ？
痛みは感じないのにｯ…でもこればかりは怖いのよｯ…！
自分が砂になるあの感覚が怖いの…
私もそっちへ行きたい…
でも私はここを越えて、そっちには行けない……ｯ
だって怖いんだもの…ｯ 」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫まる(プロフ) - うたねのどあさん» いやむしろウェルカムですよ？！？！リヴァイと夢主の会話はもう私も大好きなんですよ！！だか、むちゃ嬉しいです！！ (12月5日 5時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - またまたコメント失礼します😭何度もコメントしててうざったらしいと思いますが本当に1話1話()感想書きたいぐらい大好きなんですっ！！！(？)兵長との会話とかもう好き過ぎてリピートしまくってます！！何度も読みたいって思える作品です！！本当に応援してますね！！ (12月4日 7時) (レス) id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
猫まる(プロフ) - うたねのどあさん» そんなそんな！ありがとうございます！！頑張りますっ！ (12月2日 5時) (レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - 一気更新とっても嬉しいです！！物語での夢主ちゃん出すタイミングとか神過ぎませんか？？？！この先気になり過ぎて本当に楽しみです！！これからも応援してます！！ (12月1日 20時) (レス) @page26 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年12月1日 10時
