episode132 ページ33
Aside
久しぶりに目を閉じて、私はあの女の子に会いに来ていた。
貴「待つのは得意よ、でもさすがに遅すぎだとは思わない？」
私は砂の大地を歩く女の子の後ろを歩きながら
現実では喋れないことを喋っていた。
“運命”は動いてるし、結末も分かってる…
なのにそれまでの時間が待ち遠しすぎて、なんの展開もない2ヶ月がすごく退屈に感じてる。
リヴァイとずっと一緒にいれるのはすごく嬉しいし、楽しいけど…
貴「それとこれとは別問題、そうでしょう？」
「……」
貴「…リヴァイといるのはそりゃ嬉しいわよ
この上ない喜びよ？でも、私が1番欲しいのは…ね？分かるでしょ？」
「……」
貴「……静かね。それより…ねえ、もう私を作るのはやめよう？
あーいや、分かってる…辞められないの分かってる……ごめん」
女の子は砂と水を使って私の体を作っている。
私が止めようと声をかけたところで返答は無い…
そんなことももう慣れてる…。
でも、彼女を見てるのが1番辛いの…
だから私は早く終わらせたい。
“運命”を進めてほしい…なのに、全然先に進まないの。
あれからもう2ヶ月よ？ありえない…
どうして何も起きないの？！
貴「まだ自分の力を理解出来てないの。それが原因で…私にも明確な“運命”を伝えられない…はぁ…気が遠くなるわ」
「………」
貴「………ごめん、愚痴ってばっかり
私ね、リヴァイに私の今までこと話そうと思うの。
もちろん“契り”は破れないから話せることは限られるけど」
「………？」
貴「理由は…まあ、その…リヴァイにもっと私の事知って欲しいというか…そんなとこ」
「……？」
貴「えぇ大丈夫よ。私にはあなたがいる…なにも怖くない
ふふっずっと焦っちゃってるわね私…」
「……(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
貴「ありがと…」
私の頭を撫でてくれるその子に私は抱きついた。
彼女を見る度に思い出すのは2000年前の記憶…
申し訳なさでたまに泣きたくなる。
でもここには私とその子しかいない…泣くなんて無理。
「(ﾂﾝﾂﾝ」
貴「？なに？誰かいるの？」
ﾋﾞﾘｯ＿＿
その子が指を指した先で、誰かが一瞬現れて直ぐに消えた。
貴「…あー」
「……」
貴「また来るね、寂しかったらまた呼んで」
「……(ｺｸ」
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猫まる(プロフ) - うたねのどあさん» ばり嬉しです！！ばんばん更新しますねっ！ありがとうございますっ！ (12月1日 19時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
うたねのどあ(プロフ) - とても大好きな小説です！夢主の設定や夢主の性格全てが大好きで、思わず一気読みしてしまいました！！更新楽しみにお待ちしておりますね！！ (11月30日 10時) (レス) @page48 id: d12e45b1fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年11月25日 6時
