episode69 エレンside ページ20
エレンside
ユミル「………さあな」
くそ…ユミルの奴…！！！！
世界に続きがある？獣の巨人？
一体なんの話だったんだ…
クリスタを守る…“あの神”からって…
訳わかんねえことばっかり喋りやがってｯ
ライナーとベルトルトは枝の上でコソコソと話してやがる。
あと1時間もすれば日没だ…
まさか、もう出発するつもりか？
＿＿ｽﾀｯ
ライナーが立体機動装置でこっちに降りて来た。
エレン「なんだよライナー！まだ夜になってねえぞ！」
ライナー「いいや。もう出発だ＿エレン無駄な抵抗はするなよ」
エレン「なあ…乱暴な真似はよしてくれよ…俺はこんなに状態なんだぜ、抵抗なんか出来るわけないだろ…なあ、頼むよ…」
ライナー「……」
エレン「……はぁ！！！！(ﾄﾞﾝｯ」
ライナー「！？」
エレン「しね！しね！！しね！！！」ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ＿！！
俺はライナーの上に馬乗りしてまだ治ってない腕で顔面をなぐった。
いま逃げねえと＿連れていかれる！！！
ライナー「ﾁｯ！！！」
エレン「うがっ！！殺す！！殺してやる！！」
抵抗も虚しく、俺はライナーに突き飛ばされて後ろから絞め技をかけられていた。
くそ＿！！こんなとこで＿！！！
必死にもがいて薄れていく意識の中で…
目の前のユミルとベルトルトの会話が微かに聞こえてきた。
ユミル「なんでもう出発すんだよ」
ベルトルト「…ユミル、君は人間に戻る時、誰を食ったか覚えているか？」
ユミル「？いいや。覚えてないが……でも丁度5年前ってことは…
もしかして、お前らの仲間だったのか」
ベルトルト「…」
ユミル「そうか…すまないな。覚えてすらいなくて」
ベルトルト「覚えてないのは仕方がない…僕らの時もそうだった」
ユミル「そういうものなのか…」
ベルトルト「エレンも覚えて無さそうだし」
ユミル「…私を恨んでいるか？」
ベルトルト「どうだろう…よく分からない…君も人なんか食べたくなかっただろうし。一体どれだけ壁の外をさまよっていたの？」
ユミル「60年くらいかな…ずっと終わらない悪夢を見ているようだった…」
ベルトルト「そうか…」
ユミル「……アイツはきっとアンタらの思うほど悪い“神”じゃないと思うんだ…あいつもきっと…ずっと終わらない悪夢を見ているはずなんだ」
ベルトルト「……」
その会話を最後に、俺は意識を手放した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫まる(プロフ) - 龍亜さん» そう言って貰えてめちゃ嬉しいですっ！ばんばん更新させて貰いますっ！ (11月26日 6時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます。次の更新も楽しみにしています。(๑>◡<๑) (11月23日 21時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年11月22日 6時
