episode64 ユミルside ページ15
ユミルside
全人類の敵……
こいつらは何を言ってやがる…。
ここはなんて答えるべきか…考えるんだ…
今の私なら良い答えを出せるはずだ…。
ユミル「Aが人類の敵、か…何言ってんだまったく」
私の知っている情報を話すか？
嫌…それはダメだ。できない…
Aは…私たちと同じ不幸なただの女だ。
私から言わせて見れば…私なんかよりあいつの方が何倍も可哀想な奴さ。
だけどな……
…私が過去に大人達から教えられた話が本当なら今もどこかでこの話を“聴いている”に違いない。
アイツは話してもいないはずの私の生い立ちを何故か知っていて、私が巨人になれることも初めから知っていた…
どんな、力なのかも分からないうえ…
それにあの時……塔を壊したあの時
Aに名前を呼ばれたあの時…私の全身に雷のようなものが走ったんだ。
気づけば私はみんなを塔の崩壊から助けていた。
もしAに操る力があるなら…
全てを聴くことができる力があるなら…って考えると
話せないんだ…ただ口にするのが怖いのさ。
ライナー「本当ならここにAも連れてくるはずだった…」
ユミル「Aは冷静で頭がいいからな…逃げられたんだな」
ライナー「まあな…アイツを野放しにしておくのは危険なんだ。あいつの正体が俺たちの推測通りなら…最悪だ…
何度もあいつを味方にしようと試みたが、通用しない…
なあユミル、教えてくれ。何か知ってるんだろ」
ユミル「さあな…Aのことについては私はなんも知らねえよ
ただ…優しい奴だと思うよ」
ベルトルト「……」
本当のアイツを私は知らないが…
あいつはずっと死のない世界をさまよってんだぜ…？
その癖に…私やクリスタ…いや、ヒストリアを可哀想だと
私が守るから安心して、と言うんだ。
自分の方が余程可哀想だろうに……。
今は、この2人を信用出来ない。
何があってもAのことは話せない…。
ライナー「なぜ、Aを庇う？」
ユミル「庇ってなんかないね。本当に知らないんだ」
ライナー「…ったく…」
ベルトルト「仕方ないよライナー…
僕たちの推測が本当なら…ユミルはその話を口にしたら…殺されてしまうかもしれない。きっとユミルはそれがわかってるから話さないんだよ…」
コイツら……＿＿！！！
「……！？なんだ……これ」
ライナー「おう、エレン起きたか…」
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猫まる(プロフ) - 龍亜さん» そう言って貰えてめちゃ嬉しいですっ！ばんばん更新させて貰いますっ！ (11月26日 6時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます。次の更新も楽しみにしています。(๑>◡<๑) (11月23日 21時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年11月22日 6時
