episode60 リヴァイside ページ11
リヴァイside
リヴァイ「……よかった…」
貴「……良くないわよ…！」
リヴァイ「……」
貴「……隠し通したかった…あなたがｯ…外の世界に出ていたと知った日から…」
リヴァイ「……」
貴「…地下街で外を知らず生きてきたあなたが外に出て調査兵団に入ったと知った日からｯ…！
私は前の私じゃない…でも、あなたを求めてしまうから…
隠し通したかったのｯ…！なのにどうして…どうしてそんなに私に近づいてくるの…？」
Aには前世の記憶があった…
俺と過ごしていた地下街での記憶が。
出会った時からあいつは俺と目が合う度、いつもの冷静さを欠く
エルヴィン曰く…A・リシェリアは賢い
賢すぎるくらいに。
しかし、それが恐ろしいのだと。
エルヴィンの推測では…Aは過去のA・リシェリアの記憶を持っている可能性があると。
その根拠は…俺が昔地下街にいた頃のAの話をしたこと、そして今のAの立体機動装置の扱いが俺に似ている…その事からエルヴィンはそう推測した。
前世の記憶が物事に対しての異様な冷静さに影響しているのだと…。
しかし…今俺の目の前にいるAは……
エルヴィン、お前の知る冷静な女じゃない。
今のAは…俺の知るAだ。
貴「忘れていて欲しかったわｯ…なのに、あなたは…！どうして…ｯ」
リヴァイ「知りたいか？…それはな…
俺がお前を欲していたからだ」
Aは肩を震わせて泣いた。
そうだ…俺の知るAは、明るく
よく笑ってよく泣く女だ。
…こんな再会の仕方があっていいのか…分からねえ。
リヴァイ「お前を失うのは…もうごめんだ」
貴「ｯ……」
リヴァイ「…だから、もう死ぬなA」
貴「ｯｯｯ」
リヴァイ「……！！」
腕の中で泣くAの顔に手を添えて
俺の方へ向けると
A…酷い顔をして泣いていた。
リヴァイ「ったく…なんつー顔だよ。せっかくの顔が台無しじゃねえか」
貴「…ごめんリヴァイｯ…ごめんｯ…(泣」
俺は持っていたハンカチで拭っても拭っても、涙が溢れてきた。
しょうがねえな…全く
だが良かった。
俺は安堵していた。
こんなことがあるかよ。
取り戻した…1度は失ったものを。
こいつは元から俺の女だからな。
他の男の息がかかる前に取り戻せて何よりだ。
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猫まる(プロフ) - 龍亜さん» そう言って貰えてめちゃ嬉しいですっ！ばんばん更新させて貰いますっ！ (11月26日 6時) (
レス) id: 29c4ef9e1d (このIDを非表示/違反報告)
龍亜(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます。次の更新も楽しみにしています。(๑>◡<๑) (11月23日 21時) (レス) id: 3f328260d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫まる | 作者ホームページ：
作成日時：2023年11月22日 6時
