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玲奈は事務所でシャワー浴びたのにまた宿舎に帰ってからシャワーを浴びると言って部屋を出た。
その間にホシとジュンに話を聞くと
先輩ら5人ぐらいが近くにいたみたい
きっとその人らは単純に話をしたかった風だけど、玲奈は過去のあの状態と同じように重なって感じたのだろう。
玲奈なりに先輩に失礼のないように一生懸命断りを入れながらトイレに駆け込んだんだろうな
電話越しの声も震えてたし
フラッシュバックなんて起こさないようにするのなんてなかなか難しいだろうけど、少しでも軽減できないものなんだろうか
飲み物でも持って行っとこうと思ってリビングに向かう途中
ｶﾞﾁｬ
｢あ、パパ｣
髪の毛がまだ濡れた状態の玲奈が出てきた。
エスクプス｢髪の毛乾かしてあげるよ。飲み物は何がいい？｣
｢ありがとう。温かいお茶がいい｣
エスクプス｢お湯沸かそっか｣
｢うん。一緒にする｣
エスクプス｢おいで｣
そう言って手を握った。
なんだかいつも握るより玲奈の手が小さく感じた。
｢パパ…｣
エスクプス｢なに？｣
｢私は守られてないと、誰かがそばにいないと生きていけないのかな？｣
エスクプス｢そういう訳じゃないよ。1人でも生きていけるくらい強いよ。でも周りがそうさせてくれないだけじゃないかな？神様もきっと玲奈が1人にならないように色々仕掛けてるんじゃないかなって俺は思った｣
｢私が1人にならないようにするために？｣
エスクプス｢そう。だから13人もの男が玲奈のそばにいるんだよ｣
｢なんか申し訳ない気持ちでいっぱい。私のせいで振り回させれてるから｣
エスクプス｢俺は玲奈と一緒に居られるならなんだっていいどな〜｣
｢良くないよ｣
そんな話をしてるとお湯が沸いた。
『お茶っ葉、お茶っ葉〜♪♪』
そうやって何気ない笑顔が見れただけでいんだよ
だって、
｢パパお湯ちょーだい｣
エスクプス｢入れるから待って｣
｢はーい｣
それと同時に切り替えが上手くなった玲奈を見るとなんとも言えない気持ちにもなる。
エスクプス｢玲奈や…ごめんな｣
そう呟いた
｢ん？なんて？お茶に集中しすぎて聞こえなかった｣
エスクプス｢熱くないかな？って心配してただけだよ｣
｢なるほどね〜。大丈夫だよ〜｣
『けんちゃな』
エスクプス｢ガッツリ日本語発音笑｣
『けんちゃなけんちゃな〜♪♪』
エスクプス｢はいはい笑。歌わなくても伝わってるよ笑｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年8月28日 11時
