【番外編】朔間零は血を好む。【朔間零】

追憶。革命"皇帝陛下" ページ13

「Aちゃん、久しぶりだね。」

『え、皇帝陛下…もう、体は大丈夫なの？』

「前のように、英智くんとは呼んでくれないのかい？」

『英智くん。ごめんなさい、革命を止めるって言ったのに、止めれなかったや。』

「心配ないさ、今からでも遅くない。僕が直々に潰そうか。」

『……潰す。でもどうやって？』

「tricksterを、解散させる」

という会話をしたのが今日の朝。
私は今、fineのプロデューサーとして、久しぶりに仕事をしている。
英智くんはtricksterに解散命令を出した。tricksterのリーダー、氷鷹北斗くんはfineに来るらしい。

そして今、fineとUNDEADは『B2』をしている

ちょうどUNDEADのステージが終わったところだったんだけど、朔間先輩は太陽で力がでないし、羽風先輩はいないしで、正直、酷かった。

今度は、fineの番。
英智くんは【DDD】の開催決定を宣言し、パフォーマンスを始めた。

え、なにそれ。聞いてないんだけど！？

ステージが終わって、私は真っ先に英智くんのところに向かった。

『英智くん！【DDD】を開催するって、どういうことなの！？』

それじゃ、まるでTricksterにチャンスを与えてるみたいじゃない！

「僕の思い付きだよ。ワクワクするだろう？」

そうじゃなくて……

『何で、相談してくれなかったの？』

「君は、きっと、これには反対だろう？」

『そうだけど、でも……



"＿＿もう一度、日々樹先輩を悪者にするの？＿＿"』

っ！？
無意識に、言葉が紡がれていた。

あれ、何でこんなこと言ったんだろう。

そもそも日々樹先輩はいつ、悪者になったっけ……

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